2013年7月14日日曜日

横浜美術館巡り実践編

オデッサコスモスで提唱した、夏休み横浜美術館巡りを早速実践してきました。

すなわち、
①横浜美術館でプーシキン美術館展 フランス絵画の300年
②パシフィコ横浜で特別展マンモスYUKA シベリアの永久凍土から現れた少女マンモス
③横浜ユーラシア文化館で特別公開シベリアの岩壁画拓本と体験コーナーマンモスの牙にさわってみよう!とワークショップシベリアの古代アートをうつそう!
を巡るというものでした。

①は展覧会初日の7月6日に、「夜間特別観覧会」に参加したのですが、是非とももう一回という気になって、早々に実現させました。
10時開館に合わせて行ったのですが、10時少し前に着いてみると、美術館の前は長蛇の列でした!!!暑い中、これは辛い。
中に入っても当然混んでいます。列を作らずに空いているところからさっさと観るようにしましょう。
と言っても、やはり時代を追って順番に観たいですね。
詳しい内容は「夜間特別観覧会」をご覧いただくとして、今回は6日には行けなかったここにも足を伸ばしました。
MARKISみなとみらい1階にあるプーシキン美術館展コーナーです。
ここには美術館の方では既に尽きてしまったらしいご案内大判はがきセット(無料)がまだ少しばかり残っていました。

 
こんな具合に代表作(の複製画)が並んでいまして
ジャンヌ・サマリーの肖像画(ルノアール)
陽だまりのライラック(モネ)
聖杯の前の聖母(アングル)
ユピテルとカリストブーシェ)
それと左の映像はちょうどシチューキンの孫を抱くマティスです。

こんなお遊びコーナーも。
↓のジャンヌと同じポーズで写真を撮りましょうという。

 
だけど、どうせならニコライさんとアレクサンドルさん並びに聖杯と一緒に映る
なりきりマリヤの方がよかったかも。
 
 
さて、ここでちょうど12時になりました。
お昼にしようとしたのですが、どこも絶望的に混んでいるので、②の会場に急ぎました。
MARKISみなとみらい、つまりみなとみらい駅からはほんの5分ほどです。
 
パシフィコ横浜は昔々アムネスティが国際会議をしたときに友達と行ってみたことがあるのですが(国際会議場)、あの頃は桜木駅からパシフィコまで雑草が生えた空き地だらけで寂しい風景だったのですが、今はさきほどのMARKISみなとみらいといいおしゃれなモールがそこここにできて凄い…。
こういう、常設ミュージアムではなくて展示場での展覧会ってどうなんだろう?料金は高めだけれど子ども騙しなのでは?と少々危ぶんでいるところがあったのですが、それは杞憂でした!
気分はすっかり科博やロシア科学アカデミーの友ですよ。
 
会場に入る前に、マンモスならぬナウマンゾウの模型が迎えてくれます。
 
 
 
 
本気で怖がっている子もちらほら。
 
会場内ほぼ全面撮影OKとは太っ腹。
(本展覧会の主人公、冷凍マンモスのユカと、全然宣伝されていないけれどこれもとっても貴重な冷凍ケサイ~毛深いサイのことです~のコルィマだけは撮影禁止)
 
第1章 ゾウの鼻はナゼ長い~マンモスを知るためのゾウを知る
 
確定した説はないので有力説が書いてあるのですが、同行者は「結局よくわからない」と言っていました。
 
第2章 「マンモス」って大きいの~ケマンモスとゾウをくらべる
 
アフリカゾウ・アジアゾウ・ナウマンゾウ・ケマンモスの順で並んでいて
大きさもその順番です

 
 
 
 
第3章 ケマンモスの特徴は~他のゾウとの違い
 
永久凍土から冷凍状態で発見されることがあるマンモスは骨の他にも残っている部分があって体の様子がだいたい分かってきたのに比べると、ナウマンゾウにはわかっていない点が多いのですね。
マンモスの骨や毛に触れる体験コーナーもあります。
 
洗濯板のような歯

大腿骨

ごわごわの毛
 
 
第4章 ケマンモスはヒトとどう関わったか~ケマンモスを活かした住居から針まで
 
マンモスの骨や毛皮を利用したマンモスハウスの再現もあります。
(同行者はこれに一番感動していた。)
 




 
第5章 YUKAはなぜ今見つかったのか~冷凍マンモスの発見
 
発見時の映像はやはり迫力があります。
 

ユカの頭部(脳をとりだした切り込みがあります)
 
第6章 ケマンモスはどんな動物とくらしていたの~当時の気候と生活環境
 
ここも迫力。
当時のシベリアに暮していた他の動物たちの化石や剥製の展示です。
ジャコウウシ・ホラアナライオン・オオカミなど。
 
マンモスの食料となった植物

クズリ(現在もシベリアに生息)

ケサイ(絶滅)

 

ステップバイソン(普通のバイソン(右)より大きい)


シベリアオオカミではないオオカミの標本

コルィマといえが収容所で有名な地名
発見された地名から名づけられた冷凍ケサイ…は撮影禁止
 
 
第7章 これからもケマンモスに会えるの~ケマンモスの今と未来
クローン研究については「後はゾウの良質な卵子の提供を待つ、つまり乞うゾウさんのご協力!」という方向で書かれていた。
人間の領域を超えているのでは?と私などは倫理的な問題を感じるのだが。
ヤクート(サハ)の紹介も。
最後になってしまったけれど、YUKAという名前は発見された土地がユカギール村というからそこから名づけられたのですね。
ケサイのコルィマも地名ですし。
 
 
最後に「ギャートルズ原画展」もあります。そうそう、ここも撮影禁止です。
これだけね
 さて、ようやく食事かな、会場内のカフェでマンモスにちなんだ食事をしようかとも思ったのですが、同行者がカレーは昨日食べたから嫌だと言ったので(カフェのメニューでは食事はカレーとステーキしかなかった)、会場を出て上の階のお蕎麦屋さんにしました。(チケット半券で割引あり。)

さあ、またみなとみらい駅に戻り、そこから2駅、日本大通り駅で降り、3番出口に直結した瀟洒な建物(旧電話局)の中にある横浜ユーラシア文化館でやっているのが③です。

1階は無料。撮影も可。

YUKAより大きいマンモスの牙
「さわってみよう」という体験コーナー


 そのすぐ横のワークショップ
シベリアの壁画を薄紙に写すというもの
馬のような動物と騎馬人物
マンモスの本も置いてあります
 
どどおおおっと中学生の集団が入って来ていました。
 
 
帰ってきたらもうディナモ・ヴォルガ戦が始まっていて、しかもヴォルガに2点入っていた。
でも楽しいミュージアム巡りの日でした。

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