2010年12月18日土曜日

チェブラーシカはサッカーロシア代表を応援できるか

2004年のアテネオリンピックから、ロシア選手団公式マスコットを務めるチェブラーシカ。
ロシアの選手が表彰台に上がるときに手にしていたりしますね。

また、フィギュアスケートでは、ロシアの選手ではなくても、キスアンドクライでチェブラーシカのぬいぐるみを抱えています(ジョニー・ウィアーや安藤美姫など)。

ロマン・カチャーノフが製作したパペットアニメーション中にはサッカーをするシーンはたぶんなかったと思うし、スポーツ一般の場面すら殆どありません。
第2話の「ピオネールに入りたい」で遊び場のない子どもたちがちょっと危ない行為をしていたり、第3話の「シャパクリャーク」でキャンプをしたり川遊びをしていたり、といったシーンがあるくらいです。

にもかかわらず、私はチェブラーシカにオリンピックだけではなくてサッカーロシア代表の公式マスコットにもなって欲しいとかねがね切望しているのです。

アキンフェーエフやイグナシェーヴィチはともかく、スィチョフやパヴリュチェンコやジルコフやザゴエフ…とチェブラーシカ、似合うでしょ!!
すっごくお似合いでしょう?!
ココリンもソスニンもエメリヤノフだってチェブラーシカと並んでいたら、きっととても素敵だと思います。
ましてや2018年ワールドカッププロモーションに登場する「サーシャ」と称する(←どうしてこういうのかはよくわからない)双子のアルチョム&マクシム
歴代の天才子役の面々と同様に可愛いなと思うけど、チェブと一緒にいてほしい。

しかし、実のところ、チェブラーシカがサッカーロシア代表を応援するのは結構大変そうなのです。
現ドイツ国籍のアレクサンドル・メルケルのロシア代表に対する“むずかしい愛”の方がまだハードルが低いかもしれません。

ロシアのオリンピック選手団のスポーツウェアを製造し、チェブラーシカを応援マスコットにしたのはボスコスポーツという会社なのですが、原作者のウスペンスキーや原画制作者のシュワルツマンが抗議したり提訴したりと版権を巡ってさまざまな争いが発生したのです。
(が、その後何とか和解して、チェブラーシカは無事にロシア選手団を応援することができています。)

チェブラーシカの著作権を巡る騒動は、どうもウスペンスキーさんとシュワルツマンさんに絡む話のようで、カチャーノフ監督のご遺族はさして関わっていないのかしらね。

サッカーとなるとまたこれが別問題。
ユニフォームを手掛けているのもボスコじゃないだろうし。
FIFAやUEFAやロシアサッカー連盟もうるさそう。
係争を一からやり直すことになるのだろうか。
どうぞ無事にチェブがサッカーロシア代表を応援できますように。

ちなみに、チェブラーシカ、ゲーナ、シャパクリャーク、ラリースカの記念碑は、ラメンスコエにあります(定礎2005年)。
ラメンスコエです!
アンドレイ・カリャカやドミトリー・キリチェンコ所属のサトゥールン・ラメンスコエのあるところ。
だから、チェブラーシカがプレミアリーグのどこを応援するかと言ったら、サトゥールンをおいて他にはないでしょう。
今度サトゥールン・スタジアムに応援に来てね。
カリャカが通算100ゴールを早く達成できるように、応援してね、チェブ。
(実際にはロシアでは日本ほど頻繁にはチェブラーシカの着ぐるみは登場していないようです)

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