2010年12月4日土曜日

クリスマスに贈る本

引っ越し前のWindowsLiveのブログに書いていた「クリスマスに贈る本」です。
わけのわからない(日本語サービスではない)変なブログに移行することで、ブログ本体は保存できるのですが、リスト部分は移行できないということで、テキストをこちらに移しておきます。

クリスマスにプレゼントするといいかなあ、という本のリストです。

 くろうまブランキー (こどものとも傑作集 (17))
著者: 伊東 三郎
ISBN: 4834001237
 物語はフランスのフレネ学校の児童達の共同製作で、エスペランティストだったフレネの先生を通じてこの話を知った伊東三郎が再話したもの。
実に泣かせるストーリーだ。これを小学生たちが考えだすとは…。
岩波新書の『エスペラントの父ザメンホフ』等エスペランティストとして知られる伊東は子どもの問題にも非常に関心を寄せていました(『児童問題』で、「子どもは保護される客体であるのみならず、権利の主体なのだ」と、執筆当時としては画期的なことを述べている)が、彼が生涯で関わった絵本は実はこの一冊のみ。それだけに渾身の一冊と言えます。
後に著名な画家・デザイナーとなる堀内誠一の絵本デビュー作でもあります。
『ぐるんぱ』などの絵も素敵だが、パウル・クレーのようなこの絵本はまた格別。
原画展で目の当たりにしたとき、ただただ去りがたい思いに駆られたのでした。

 少年たち (チェーホフ・コレクション)
著者: アントン・チェーホフ
訳者:児島宏子
絵:エカテリーナ タバーフ
ISBN: 4896421787
未知谷のチェーホフ・コレクションはどれも宝物になる。絵を描いたタバーフは世界的アニメーター、ノルシュテインンの愛娘。
ヨールカ(樅の木)に飾り付けしている絵のカードが欲しいなあ。

 ロシア民話 動物たちの冬ごもり (ロシア民話)
著者: アレクセイ・トルストイ他
訳者:河葉田たか子
絵:フィリップ キイー
ISBN: 4888889279
 動物に関するロシア民話を集めてあります。
ペテルブルクで訳者の留学仲間だったというフィリップ・キイーさんの絵はちょっと地味ながら上品でいい(表紙の画像が出ないのは残念です)。

 ロシアのクリスマス物語
著者: イワン・セルゲーエヴィチ シメリョフ 他
訳者:田辺佐保子
ISBN: 4905821762
シメリョフ、テフィ、ブーニン、ゾシチェンコ、ナボコフ、チョールヌイ、ドストエフスキイ、ソログープ、グリーン、クプリーン、チェーホフ、ワグネル、レスコフ、と錚々たる顔ぶれのクリスマス物語集。
アレクサンドル・ベヌアの絵の表紙がおしゃれ。
CD付きも販売されているけれど、表紙のデザインはCDなしの方が好き。

 僕の永遠の友だち
著者: アレクサンドル ヴァイツェホフスキー
訳者:樫本真奈美
ISBN: 4875655657
天に召された友人に思いを馳せつつ・・・。

 てぶくろ―ウクライナ民話 (世界傑作絵本シリーズ―ロシアの絵本)
著者: エウゲーニー・M・ラチョフ
訳者:うちだりさこ
ISBN: 4834000508
これは定番中の定番かなあ。

 てぶくろ [ウクライナ民話/ラチョーフ・シリーズ (1)]
著者: エヴゲーニイ・ラチョーフ
訳者:田中潔
ISBN: 4944237723
上の『てぶくろ』の同画家によるリメイク。
リメイクというと大抵はオリジナルより評判が悪いものだが、これは稀有な例外で、あっさりして上品な味わいのある素敵な絵本に仕上がっていて、これもまたよし、との評価を受けています。

 ちいさなろば (こどものとも傑作集)
著者: ルース・エインワース
訳者:石井桃子
絵:酒井 信義
ISBN: 4834018938
サンタさんをお手伝いするろばのお話。
『くろうまブランキー』に似ているかも。

 クリスマスの子犬 (文研ブックランド)
著者: R.G. イントレイター
訳者:若林千鶴
ISBN: 4580816021
これぞクリスマス精神!
絵が少々残念。

この他にお薦めの本があったら教えてください。
(別にクリスマスそのものでなくてもよくて、クリスマスにプレゼントするのによさそうな本、ということで。)

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