2011年9月1日木曜日

メモ:ドイツ文化史入門―16世紀から現代まで

昭和堂2011年6月刊2940円

文化史なので、サッカーにも触れています。
コラムでシャルケのことを。
(私はドイツブンデスリーガでは俄かにハノーファーファンになっている。)

ドイツ史とサッカーについては何となく惹かれる。

現代書館の『ナチス第三帝国とサッカー――ヒトラーの下でピッチに立った選手たちの運命』は、テーマはいいけれど、あんまりサッカーに詳しくない人が訳していたみたいで、むむ?という箇所があった。


途中経過(10月2日)
予想以上に面白く、読み飛ばすはずの前半。
中世の農業の在り方、都市の市民たちの暮らしが簡単だが、具体的にイメージできて、いろいろな発見がある。
というわけでシャルケの論文まで辿り着いていない。
アレクサンドル・メルケルやコンスタンチン・ラウシュらドイツの若手サッカー選手の存在から目を向け始めた、旧ソ連圏からの移住者たち。
ドイツでは「アウスジードラー」という(298ページ)。
彼らに対する、元々のドイツ在住のドイツ国民の目は厳しい、という。
ドイツ語も話せず、ドイツ人には見えない彼らを「ぽっとやってきてドイツのうまい汁を吸っている」という印象を持つのだ、とのこと。
特に、親の意向でドイツに移住した(させられた)子ども世代とすれば、出生地・ドイツのどちらにおいても中途半端な教育しか得られず、「思春期独特の心理的不安定から」犯罪率も高くなる、それが周囲の印象をさらに悪くし、そんななかでさらに悪循環が・・・。
そんなような現状だから、成功して欲しいのだ、希望を与えてほしいものだ、サーシャ、コッカー、後に続く「東方ドイツ人」選手たち。

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