2011年12月18日日曜日

東京復活大聖堂教会デビュー

13:00-15:00
お茶の水スクール・オブ・ビジネスにて、聖ニコライ渡来150周年記念講演会「宣教師ニコライの歩んだ道」

10月発行のユーラシア・ブックレット5冊の中で、高橋先生の『アレンスキー』を対象への愛に満ちた書と書いたけれども、今日の講演を聞いて、『ニコライ堂小史 ロシア正教受容50年をたどる』もやはりパトスに溢れた本であると感じた。
特に序文は、明治以来の正教(のみならずキリスト教)受容のポイントが今までになくわかりやすく説明されていて助かった。
(本日の講演がニコライ大主教に焦点を合わせたものだったので触れられなかったが、ブックレットではニコライの後任セルギイ時代にもかなりのページが割かれている。関東大震災で焼失したニコライ堂が再建されたのはこのセルギイ時代であった。またこのセルギイは日露史の狭間で実に試練に満ちた半生を送ることになった。)

15:30-
ニコライ堂見学
東京に生まれ育ったのに、実はニコライ堂に入るのは初めてだった。
教会の方から、ニコライ堂について詳細なお話を伺う。
内部は撮影禁止だったので、外からの写真のみ。


アラビア風のアラベスク文様を採り入れるなど、おもしろい混合様式の建築である由。

関東大震災時には鐘が崩落して屋根に穴があき、そこからは入り込んだ火によって灰燼に帰した。
3月11日にはどうだったのか?
上述の方のお話だと、吊り下げられたシャンデリアは天井に届かんばかりに激しく揺れ、鐘楼の鐘がひとりでに鳴りつづけ、燭台の蝋燭が床に置いて割れたりというのはあったものの、建物自体が壊れるということはなかったとのこと。

販売所でクリスマスカードとキリル文字?と数字の対応表が載ったしおりを購入。
この販売所に入る前に、友人二人と別れた。
友人たちは礼拝堂から直接外に出て帰っていった(たぶん)。
私は聖堂の写真を撮って販売物をみて、次の場所に移動するまでの時間をつぶした。
友人たちは「次の場所」には行かないと、かなり強い拒絶反応をみせた。

駿河台のニコライ堂から御茶ノ水駅、中央線・総武線の線路沿いにアテネ・フランセの傍らを通り過ぎ、水道橋駅へ。
駅前に「チケット譲ってください」という紙を手にした若い人たちが群がっているのを不思議な思いで観ながら通り過ぎ、東京ドームの前へ。
混んでいた。
ここは避けるべきだった。
強引に通り過ぎた。

『東欧ファンタスチカの魅力』は、これまでも触れたように名著であるとして人に勧めている。
(勧めても結構スルーされるんだけど、ほんとに力作なので読んでほしい。)
来年には関連本も出されるようなので楽しみだ。
映画サークルでのレクチャーなので、“東欧”のファンタスチカ映画(または映画一般)についての話ができるとよかったのだが。
上映されたチェコスロヴァキア時代のドタバタ系SFコメディー映画は、高野さんのことばを借りればレトロ可愛くかっこよく、楽しかった。
(現代のジェンダー視点上は問題おおあり…というか他にも無茶苦茶すぎ突っ込みどころ満載、サイコーなチェコ映画)

観たのはこれ

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