2012年2月8日水曜日

ふたたびみたびのオデッサの地に

昨日はイオセリアーニの「四月」→バルネットの「レスラーと道化師」。
どちらも再見。

フランスに移住したからのイオセリアーニの作品は、悪くはないけれどそれほど惹かれはしない。
やはりグルジア時代の作品がいい。
一に「落葉」、二にこの「四月」、三に「歌うつぐみがおりました」。
台詞のない(厳密に言うと、何語ともしれない“語”を発してはいる)、不思議に素敵な「四月」を観ると、イオセリアーニは天才だと思う。
が、最近の何作かはその才能を生かしきっていないような気がしてならない。
しかし、今度の新作は期待ができそうだ。

「レスラーと道化師」はかなり退色しているがカラー作品だ。
いい作品で好きだけれど、バルネットらしさは薄い。
これまで観てきたような気軽なコメディーではない。
オデッサが主要な舞台となっているというのに、基調はそれほど明るくない。
むしろ人生の哀愁を帯びている。
二人の巡業はオデッサに始まり、(この作品上は)オデッサに終わる。
レスラーのイワンは農村出身でありながら(コサック風だった)、オデッサの港に故郷を感じる。
(道化師のアナトリーも同様に感じていることだろう。)
偶に観るとじわっといいなあ、と思える異色のバルネットだ。
これもDVD-BOXに入らないとは惜しいことだ。

イオセリアーニならグルジア時代限定だけれど、バルネットはまるごと好き、と言える。

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