2013年3月30日土曜日

これからの聖週間は

教会のホールでは、ほんとはアルコールを提供するのはいけないこと、らしい。
(友人の結婚披露宴では当然ワインが出たけれど。)
しかし、彼の遺徳というものか、「ささやかならよい」と言われたそうで。
実際にはささやかというよりふんだんにあったようだが。

あの場で初めて知ったことも多い。
実はお坊ちゃんなのだという話だったが、ほんとうに、想像以上に「いいとこのおぼっちゃま」だったこと。
知っている以上にずっと前から、難病とともに生きていたこと。

知っていたのは、決して愚痴をこぼさないし、ひとの悪口を言わない人だったこと。
一緒にいて安心できる人だったので、人間関係の情報が彼のところに集約されていたこと。
私はそういうのに殊に疎かったので、必要とあれば彼に聞いていた。

実はかなりもてた。
彼から誘われたら皆断らなかったからね、と言っていた人もいるけど。
部会の女性たちを誘ってコンサートに行っていたという。
(「盗んだバイクで~」というのがちっともいいとは思えない。あの趣味は不思議でならない。)
私は誘われたことはたぶんなくて、こちらからやや強引にお誘いして、スポーツ観戦した。
映画の話はよくしたけれど(「最近どんな映画観た?」「何が観たい?」)、一緒に観に行ったことはなかったな。

モルツ球団の試合を見に一緒に東京ドームに行った時、それまでは気に留めていなかったが、座席の勾配がすごく急なのに、とても難儀した。
近くにいた誘導係員がぼーっとしているので、いらいらしながら「手を貸して下さい!」と言い、そのあとも私は愚痴ってしまっていた。
彼は文句なんて言わなかった。大人なので。
人の悪口は言わない。だけどね、阪神タイガースのだめっぷりには辛辣な批判を展開していたわね。
私が周りの誰より早く立ってブライアントのホームランに歓喜しているのに、「バファローズファンばればれだね」といつものおっとりした口調で笑っていたこと。
(今日、お別れのとき、彼の棺の中に、阪神タイガースのユニフォームのようなものがご家族によって入れられているのを見た。)

イースターを迎える前の聖週間を、これからの生涯、きっとあなたの思い出とともに過ごすことになるでしょうね。

ハッピーイースター。

教会学校の子たちが作ったイースターガーデン。

0 件のコメント:

コメントを投稿