2013年5月4日土曜日

ダスヴィダーニャ・レーピン

これが見納めになるのかもしれない。
レーピン展の巡回最後の地、神奈川県立近代美術館葉山館である。
…あるいは、モスクワのトレチヤコフ美術館まで観に行けばいいのだろうけど。

この葉山の美術館には、ユーリー・ノルシュテイン展のときに一度赴いている。
京急線新逗子駅前のバス停で、ムソルグスキーさんがお迎えだ。


「海に恋した美術館」というだけあって、一色海岸を臨む丘に建つこの美術館、
♪青い海 青い空 沖をゆくヨットの ヨットの影♪(「海の賛歌」)
思わず中学時代に歌った合唱曲のフレーズが出てくるような、美しい風景が眼下に広がる。
展望台より。伊豆半島が見える

トンビが空を舞っている。
食べ物を狙われるから注意としつこいくらい書かれている。
 
美術館のレストランは小さくてしかも高い※ので、遊歩道を出てあずまやでお弁当をいただくのがよいのだが、その際にはくれぐれも注意を。
※私はそれでもレストランに入ろうかと思ったのだが、同行者の一言によって否定された。レーピン展コラボメニューのビーフストロガノフが2500円だった。

ここでもまたじっくり絵を観て巡る。
10時過ぎに着いて、1時間半くらいかけて観た。
ザ・ミュージアムのときと少々展示品に入替がある。
こちらには科学者メンデレーエフの肖像画などがあった。

作品リストをつきあわせた結果、ザ・ミュージアムでは展示されず、ここ葉山で観られる作品は次のとおりだ。
・玄関で ニコライ・ゴーゴリの小説『狂人日記』の挿絵 1870年
・スターヴロポリ近郊のヴォルガ河岸の漁師たち «ヴォルガの船曳き»の準備素描 1870年
・ヴォルガ川の秋 1870年
・ソフィア・シェフツォーワの肖像 1872年
・フョードル・チジョーフの肖像 1877年
 銀行家・鉄道家・作家・歴史学者だった。レーピンが立ち寄った朝、亡くなっていた。その場で書きとめたスケッチ。知人の急死という場面でもさすがの画家魂と言えようか。
・エミーリア・プラーホワとラファイール・レヴィーツキーの肖像 1879年
・«宣伝家の逮捕»習作 1879年
・クロレヴェツの帯の断片、腰に巻かれたクロレヴェツの帯と結ばれた2本の短剣 «トルコのスルタンに手紙を書くザポロージャのコサック»習作 1880年
・料理女 1881年
・ユーリヤ・ヤクープの肖像 1881年
・«新兵の見送り» 1882年
・ふたつの人物像、その頭部 «思いがけなく»の習作 1883-1884年
・アトリエにて 1884年
・エジンバラ大学のガウンを着た化学者ドミートリー・メンデレーエフの肖像 1885年
・畑のレフ・トルストイ «農夫―畑のレフ・トルストイ»の習作 1887年
・少年ユーリー・レーピン 1880年代
・「チェック(王手)」レフ・トルストイ 1891年
・ピアンに向かって 1905年
・1917年―カザン大聖堂の前で 1917年

ワンフロアでの展示であるのはザ・ミュージアムと同様だが、なんといっても広い!
贅沢に広々としている。
一つの壁面に、絵が一枚ないし三枚程度と、実にゆったりしている。

さて、絵を観終わった後は、こちらにもどうぞ!
必見です。



美術図書室のレーピン関連資料
(メモ書きを起こしたものですが、不正確です。)

1トレチャコフ美術館 2005年トレチャコフ美術館
2ロシア絵画の巨匠レーピン名作展1978年
3トレチャコフ・プーシキン2大美術館展1975年伊勢丹
4「第九の怒涛」を中心とするロシア美術館名作展 富士美術館1977年
5ロシア近代絵画の至宝トレチャコフ美術館展1993年都美術館
6ロシア宮廷美術展エルミタージュ美術館所蔵品による 1992年三重県立美術館
7国立ロシア美術館展2007年都美術館
8ファブリ世界名画集89レーピン平凡社1972
9図録トレチャコフ美術館1989年
10RUSSLAN DAINTINA?Peter Le?(←普段書き慣れないラテン・アルファベットで書いた自分の字が読めない…)
11レーピン伝 福田新生洋々社昭和31年
12エルミタージュ プーシュキン ロシア トレチャコフ ソ連国立美術館近代名画展カタログ1966年西洋美術館
13第二回ロシア・ソビエト国宝絵画展1976年三越
14~16RUSSIA!
17世界美術館の旅小学館2002年

展示資料
1レーピン 大月源二 青木書店1953年
2レーピン 嵯峨公栄 三杏社1952年
3レーピン伝 福田新生 洋々社1956年
4レーピン名作展図録 1978年
5レーピン ロシアの心図録 1996年
6レヴィーツキー撮影ゲーリツテイン版 「ニワ」第12年第14号1881年4月4日表紙にあるアレクサンドル2世
(「思いがけなく」の絵の中で、壁にかかっている絵の中の一つ、暗殺されたアレクサンドル2世の絵の元になった新聞資料)
7I.E.グラバーリ&I.S.ジリベルツテイン レーピン ソビエト科学アカデミー 1948-49年
8アトリエのレーピン (はがき) 1900年頃
9イーゴリ・グラバーリ ソビエト科学アカデミー レーピン 1963-64年

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