2013年7月30日火曜日

チェコっとポスター(映画編)

昨年はポーランドポスター展&ポーランド映画を堪能できたが、今年後半はチェコの映画ポスター展だ。

フィルムセンターで地味に開催。

チェコの映画ポスター テリー・ポスター・コレクションより
東京国立近代美術館フィルムセンター 展示室(企画展)
2013年8月28日(水)~12月1日(日)
(月曜日および9月16日(月)から9月26日(木)は休室)

美術的なセンスはなんたってポーランドポスターだと思うが、チェコは映画作品自体がすごく魅力的。
「美しい鹿の死」を観たいなあ。本物を。
あの小説、大好き。

せっかくグルジアワイン解禁になったところで、こんな映画で神経撫でか?
カハも閣僚になってがんばっているというのに。
きっとロシア政府の見解をなぞっていておもしろくはないだろうが。
「オーガストウォーズ」«Август Восьмого»
8月10日~ 有楽町スバル座・渋谷TOEIなど
2008年8月のグルジアのオセチア侵攻~グルジア・ロシア間戦争、一応実話を元にしているとかで。



2013年7月28日日曜日

初得点

ウラル対ヴォルガの試合は、最後の方だけ観た。
スコアは1-1。
コロジンがシュートしたけれど外した。

70  !! Колодин ворвался в штрафную площадь соперника, делает передачу на Путило, тот пытался пробить, но Тумасян оказался быстрее!

カリャカは頭に包帯を巻いている。
ジーマ、ビビロフもいる。

観ている間にカリャカがPKを獲得。
それを自ら決めて1-2に。
今季初得点はPK。

後はジーマ、ビビ、コロジンが決めてくれるといいが。

2013年7月24日水曜日

猫外交を提言

ロシア大統領が8月中旬に、イランを訪問予定

メドヴェージェフさんがその前に猫外交ってことはないですか?
ロウハニさんが猫派かどうかはさだかではないが、犬派よりはずっと確率が高い。

メドさんちの猫は、ムーミン・ママこと元フィンランド大統領宅に里子に行ったそうですが、ならムーミン・パパこと志位さんのところにも差し上げたらよろしいのに。
志位さん、ツイッターによると猫派らしいので。

イランと言えば、近いうちに再戦を、といってもサッカーの試合ね。
再戦しないかなあ。
このあいだはイランがロシアに勝ちました。



この星にはサッカーがある

この星のいろいろすてきなスタジアム

Самые необычные стадионы планеты Зарубежные

正しいことくらい強いものはありません

電子辞書を買ったということは既に書いたことがあっただろうか?
入院していた叔父が、電子辞書のワンセグTVを使っているのを見て、便利かもしれないと思った。
でも私が買った電子辞書はワンセグTVがついているものではなくて、購入のポイントは野鳥の鳴き声が聴けるというもの(マヒワの声なんか聴くと楽しい)。

さらに、この電子辞書には「日本文学1000作品」というのも入っていて、電車の中などで読書もできる。
自分ではなかなか手に取らないような、有島武郎だの泉鏡花だのが入っているのだ。
さらに「日本文学」と言いつつ、日本語で書かれたという意味なので、森鷗外の訳したアンデルセンの『即興詩人』だの、上田敏の『海潮音』によるヴェルレーヌだのが読めるという、なんともありがたい仕様なのだ。

昨日はレオニード・アンドレーエフの『ラザルス』(93ページ)を帰りの電車の中で読んだ。
このラザルスって、福音書に登場するラザロのことなんだね。
岡本綺堂訳で、おそらくフランス語あたりからの重訳なのだろう。
ラザロがラザルス、マリヤがマリー。
今日の行きの電車ではトゥルゲーネフの『あいびき』。
言わずと知れた二葉亭四迷訳。

さらにさらに、
フョードル・ドストエフスキーの『鰐』(森林太郎訳)
レフ・トルストイ(但しレオ・トルストイと表記されている)『イワンの馬鹿』(菊池寛訳)
アレクサンドル・プーシキン『スペードの女王』(岡本綺堂訳)
も収録されている。
確かに日本文学化したロシアの作品だ。
ロシア文学として味わうのなら、もっと新しい訳で読んだ方がいいと思う。

著者目録に「文部省」とあるので、何だろう?と思ってみると、それは『あたらしい憲法のはなし』。
「こんどのあたらしい憲法は、日本國民がじぶんでつくったもので、日本國民ぜんたいの意見で、自由につくられたものであります。」
「こんな戰争をして、日本の國はどんな利益があったでしょうか。何もありませんでした。」
「戰争は人間をほろぼすことです。世の中のよいものをこわすことです。だから、こんどの戰争をしかけた國には、大きな責任があるといわなければなりません。このまえの世界戰争のあとでも、もう戰争は二度とやるまいと、多くの國々ではいろ〱考えましたが、またこんな大戰争をおこしてしまったのは、まことに残念なことではありませんか。
 そこでこんどの憲法では、日本の國がけっして二度と戰争をしないように、二つのことをきめました。」
「これを戰力の放棄といいます。「放棄」とは「すててしまう」ということです。しかしみなさんは、けっして心ぼそく思うことはありません。日本は正しいことを、ほかの國よりさきに行ったのです。世の中に、正しいことくらい強いものはありません。」
「もう一つは、よその國と争いごとがおこったとき、けっして戰争によって、相手をまかして、じぶんのいいぶんをとおそうとしないということきめたのです。」
「また、戰争とまでゆかずとも、國の力で、相手をおどすようなことは、いっさいしないことにきめたのです。これを戰争の放棄というのです。」
(「戦争」は「戰」だけでなく「争」もほんとうは旧字です。)
こんなのが、電子辞書に収蔵されていて、電車の中や仕事で出た先の窓口で待っている間に読めてしまうのだ。

まあ、素朴な、焼け跡民主主義、焼け跡の平和希求だと、今この地点からみると思えるだろう。
「こんな戰争をして、日本の國はどんな利益があったでしょうか。何もありませんでした。たゞ、おそろしい、かなしいことが、たくさんおこっただけではありませんか。」
この小冊子はそういうが、戦争被害というのも、当時の国民に等しく振りかかったものではなかったし、なぜ戦争が起こったのかと言えば、やはりそれで儲かる人、利益を得る者がいたからこそだと、私は思っている。
(且つ、戦争後の日本は彼らの責任を追及することがなく、ここまで来てしまったのだとも思っている。)

スタジオジブリ刊行の小冊子『熱風』2013年7月号が、特集「憲法改正」ゆえに評判になって、店頭ではもはや入手困難であるため、特集の原稿4本が全文緊急配信されることになった(PDF、8月20日18時まで)。

その4本とは
・「憲法を変えるなどもってのほか」宮崎駿
・「9条世界に伝えよう」鈴木俊夫
・「戦争は怖い」中川李枝子(←『ぐりとぐら』『いやいやえん』の作家です)
・「60年の平和の大きさ」高畑勲

高畑さんの文が長い(というより編集部注が長い)!
それぞれ熱い、この夏に熱い、それこそ熱風なのだが(さっきから「熱風」と打とうとして「ネップ」になってしまうのはどうしたことか。新経済政策じゃないよ)、読んでみて「火垂るの墓」を最初に見た時のような戸惑いを覚えた。
彼らの熱い思いをそのまま受容できずにどこか理が勝ってしまって「それならこうすればよかったのでは」と言ってしまう、あの感じだ。

特集の中に、もっと若い世代のクリエイターの文章が欲しかった。

勿論この方々の思いを受け止めたいとは思う。
ただ、今の人が普通に戦争とか平和とかいって思い浮かべるのは昔の日本の戦争より今(あるいはほぼ今)の、イラクやアフガニスタンやではないだろうか。
昔のあの戦争のことだけ語っていると、どこかずれてしまうのだ。
昔の日本の戦争下で起こったようなことがそのまま繰り返すとは若者たちは信じていないけれど、どうかすると経験者の語り口は「忘れないで、繰り返さないで(とここまでは真っ当な訴えだ)、忘れて油断すると同じ事が起こるに違いない(いや、それは信じられないね)」なのだ。
悩ましい。

2013年7月21日日曜日

レニエ・レニエ・レニエのクロクロ

とにかく、「イゴールの約束」以来のジェレミー・レニエファンの私としては、初日初回に行かねばならぬと前売り券はとっくに入手済みだった。

今度はフランスのアイドル歌手であったクロード・フランソワの伝記映画「最後のマイウェイ」«Cloclo»である。(ロシア語では«Мой путь Cloclo, Клокло»)

クロード・フランソワの愛称がクロクロ。
フランスでもアイドルはこんな風なちょっと恥ずかしいようなニックネームになるのか。
で、映画で描かれるクロクロのアイドルっぷりがまさに王道をゆくもの(若い女性たちに囲まれ、文字通りきゃあきゃあ言われる)で、レニエも実に演じ甲斐があっただろうもの。
そう、レニエって、ダルデンヌ兄弟監督の作品で今の若者の光と影を演じていることで既に高い評価を得ている実力派俳優で(ロシアで言えばまさにアルトゥール・スモリヤニノフに相当するだろう、ともに子役出身だし)、カトリーヌ・ドヌーヴの息子役をやった「しあわせの雨傘」でもわかるように、ややダサい昔のイケメン役がお似合いだ。
(農夫を演じた「約束の葡萄畑」はちょっと違うなあと感じだ。)
今回のクロクロ役をレニエはきっと喜んでなりきって演じたと思う。
原色のスーツ、スパンコールでキラキラのステージ衣装をとっかえひっかえ。
レニエファンの私は、約2時間半の長い作品中ほぼ出ずっぱりの彼を、レニエ、レニエ、レニエと思い切り堪能できた。

クロード・フランソワという歌手については全く知らなかった。
沢田研二(ジュリ~~~~!)みたいか。
「マイ・ウェイ」の原曲を作った人で、このオリジナル「いつものように(Comme d'habitude)」はかつての恋人フランス・ギャル(←人名だとはしらなかった。フランスの女の子、だと思っていた。ユーロヴィジョンで優勝したことのあるアイドル歌手だったのだ)との別れを反映させた歌だったのだ。
39歳、突然の死。
今生きていたら…でも、売れなくなったら焦ってどんなになったやら、なので、人気絶頂のうちに召されてしまったのは、やはり運命なのかもしれない。
今頃になって、この映画のおかげで「ザ・ベスト・オブ・クロード・フランソワ」という2枚組CDが出たけれど、遺作となった「アレクサンドリエ・アレクサンドリア」が入っていないみたい。
 
今年のレニエはこの1本かなあ。
もっともっと観たいけれど。


レニエ出演作リスト

Джереми Ренье

Waste Land ... Leo Woeste
(制作中?)

Сен-Лоран (2014)Saint Laurent ... Pierre Berge

Братство слёз (2013)La confrérie des larmes ... Gabriel Chevalier

Intus (2013) ... короткометражка

Белый слон (2012)(白い象)
Аргентина, 2012 год
Драмы
アルゼンチン映画に出ているんだ。

Мой путь「最後のマイウェイ」
Франция, 2012 год
Драмы, Мюзиклы, Биография
ロシアでは9月5日~公開
ПРЕМЬЕРА!
Планируемая дата: 5 сентября

Парень с велосипедом「少年と自転車」
 Франция, 2011 год
Драмы
ダルデンヌ兄弟作品。レニエは主人公の酷薄な父親役。レニエはオファーに対して「これはまた感じのいい役を用意してくれたもんだ」とのたまったとのこと。

Приключения Филибера(フィリベールの冒険)LES AVENTURES DE PHILIBERT
 Франция, 2011 год
Приключения, Комедии
レニエ扮するフィリベールは農家の息子と思いきや本当の父は実は貴族だった、その復讐と恋人のために冒険するっていう話らしい。「ジェボーダン」以来のコスプレもの?

Собственность (2011)Possessions ... Bruno Caron

Отчаянная домохозяйка「しあわせの雨傘」
 Франция, 2010 год
Комедии
カトリーヌ・ドヌーヴ演ずる工場主の息子役。母親に理解ある息子でいかにもぼんぼんという感じ。ドヌーヴの息子とは光栄なり。

Три кошки (2010)Trois chats(三匹の猫)
何これ?観たい!

Завтра на рассвете(明日の夜明けに)Demain dès l'aube 
 Франция, 2009 год
Драмы

Свадебный торт(ウェディングケーキ)Pièce montée 
 Франция, 2009 год
Комедии, Мелодрамы

Удача винодела「約束の葡萄畑~あるワイン醸造家の物語」
Франция, Новая Зеландия, 2009 год
Фантастика, Драмы, Мелодрамы
老け役までこなします。

Молчание Лорны (2008)「ロルナの祈り」Le silence de Lorna
ヒロインの夫(偽装結婚だが)で、ヤク中でぼろぼろ、なので過酷な減量をして臨んだ役。出番は少ないけれど、これも新境地だった、と思う。

Летнее время (2008)L'heure d'été「夏時間の庭」
 Франция, 2008 год
Драмы
レニエは豪邸を持つブルジョア夫人の息子役。数々の美術品には執着せず遺産問題をさっさと解決してよという現代っ子のやり手ビジネスマン。

Виновная (2008)Coupable


Новеллы Ги Де Мопассана (сериал, 2007 – 2011)Chez Maupassant
Франция, 2007 год
Драмы

Залечь на дно в Брюгге (2007)In Bruges
США, Великобритания, 2007 год
Триллеры, Комедии, Драмы, Криминал

Искупление (2007)Atonement「つぐない」 ... Luc Cornet
Франция, Великобритания, 2007 год
Детективы, Драмы, Мелодрамы, Военные фильмы
レニエの登場は5分くらいだったかな。ヒロインの妹が看護する瀕死のフランス兵で、本業はパン屋さんなのだが、この5分のために、私は早稲田松竹に観に行きましたよ。映画自体はかなりくだらなかったが、レニエはよかった!ファンをやっていてよかったと思った。

Президент (2006)Président

Честная игра (2006)Fair Play
Франция, 2006 год
Триллеры
Частная собственность (2006)Nue propriété ... Thierry

Диккенек (2006)Dikkenek
Франция, Бельгия, 2006 год
Комедии
 
Ограниченное право собственности
 Франция, Бельгия, Люксембург, 2006 год
Драмы

Дитя (2005)L'enfant... Bruno  「ある子供」
Франция, Бельгия, 2005 год
Драмы, Мелодрамы
ダルデンヌ兄弟監督作品。その日暮らしをしている若者で、何とも頼りない父親であったが、しっかり者の恋人のおかげで再生できるか?という役どころ。

Кавалькада (2005)Cavalcade ... Jules

Любовь, о которой молчат (ТВ, 2005)Un amour à taire ... Jean
Франция, 2005 год
Драмы

Маленькая Фадетта (ТВ, 2004)La petite Fadette ... Landry Barbeau

À cran, deux ans après (ТВ, 2004) ... Vincent

Мост искусств (2004)Le pont des Arts ... Cédric

Ты, старина (2004)Toi, vieux ... Jérémie; короткометражка

Профессионалы (2004)San-Antonio ... Toinet San-Antonio, (San-Antonio's son)

Жестокость обменов в умеренной среде (2003)Violence des échanges en milieu tempéré ... Philippe Seigner

На индийской территории (2003)En territoire indien ... Cédric

Un fils de notre temps (ТВ, 2003) ... Le fils

Третий глаз (2002)Le troisième oeil

Жан Мулен (ТВ, 2002)Jean Moulin (ジャン・ムーラン)... Didot

Война в Париже (2002)La guerre à Paris ... Jules

Порнограф (2001)Le pornographe「ポルノグラフィー」 ... Joseph
Франция - Канада, 2001 год
Драмы, Артхаус
日仏学院で上映があったのだけれど、まだ観ていない。機会があるだろうか?
 
Мать наркомана (ТВ, 2001)Mère de toxico ... Paul
 
Фетишист (2000)Le fétichiste ... Julien Leduc; короткометражка

Братство волка (2000)Le Pacte des loups「ジェヴォーダンの獣」 ... Thomas d'Apcher
Франция, 2000 год
Боевики, Мистика, Детективы, Ужасы  
若公爵(だったか、とにかく貴族)で、主人公のお友達役。映画自体はあんまりおもしろくはないけれど(出番少ないし)、レニエのコスプレが観られる。

Притворитесь, что меня здесь нет (2000)Faites comme si je n'étais pas là ... Eric
Франция, 2000 год
Драмы  

Дочери короля (2000)Saint-Cyr ... François de Réans
Германия, Франция, Бельгия, 2000 год
Драмы, Мелодрамы

Криминальные любовники (1999)Les amants criminels「クリミナル・ラヴァーズ」 ... Luc
Франция, 1999 год
Триллеры, Драмы, Криминал
東京国際映画祭で、レニエ、それにミキ・マノイロヴィチが出演するので大急ぎでチケットを買って観たのだった。はい、この二人が絡みます。変な映画。二人ともなぜこんな映画に出たの?と困惑したものだった。でもその後二人とも立派になりました。レニエのガールフレンドを演じたナタリー・レニエはレニエの綴りが違います(なので血縁関係とか全くない)。

Обещание (1996)La promesse 「イゴールの約束」... Igor
Франция, Бельгия, Люксембург, 1996 год
Драмы
日本ではこれが初お目見え。昔のユーロスペースに観に行って、ベルギー映画に夢中になった。この頃、ベルギー映画=美少年映画であった。

Семь смертных грехов (1992)Les sept péchés capitaux ... Figurant, (segment 'L'Honnêteté')
デビュー作?

参考サイト
http://www.kinopoisk.ru/name/51939/
http://imhonet.ru/person/83283/role/5/related/?page=1
http://imhonet.ru/person/83283/role/5/related/

 

2013年7月18日木曜日

作家とサッカーその9アレクセイ・アルブーゾフ

今回は原作を読まずに観た、劇団民藝のアトリエ公演「ヨールカの灯り」(原題『残酷なゲーム』«Жестокие игры»)

老舗劇団の稽古場での若手主体の公演、登場人物たちの大半が1970年代後半のソ連の青年男女であり、演じるのもそれに近い年代の非常にフレッシュな俳優たち(研究生、初舞台も3人)だ。
私が観たのは初日だったので、まだあまり役者たちも慣れていないなーという感じが否めなかったが、場数を踏めば完成度が増していくのではないか。
この劇団に限らないが、年配の世代と若い人たちと役者としても力量の差をものすごく感じてしまう。

それはともかく、サッカーの話題に移ろう。
1970年代後半、モスクワ、若者たちは皆なぜか親たちと上手くいっていない。
これは親たちのせいでもあるし、無為な生活に堕している若者たち自身のせいでもあるように思える(が、それをことごとく他人のせいにしていて、ただただ幼い)。
日本で言えばシラケ世代になるのだろうか、無為な生活をして、自分が愛されていないとか必要とされていないとか、拗ねている。

親の世代はおそらくそんな若者たちを理解できずにおろおろしている。
一緒にサッカーを観に行かないかと誘う(具体的なカードは出てこないけれど時代柄スパルタークとかディナモとかの主催ゲームではないだろうか)が、「ボールを蹴って点を取り合うおもしろさがわからなくなった」なんて台詞で突っぱねられる。
離婚して出て行った母も「一緒にサッカー観に行くのを楽しみにしている」(これはおそらく別れた息子におべっかを使っている)などと手紙に書いてよこしたりするのだが。
この段階で、親と子の断絶はかくも根深く、修復不能なのではないかと思われたりする。

しかし、いろいろありまして、最後にはなんとなーく和解の方向に向かうか?
途中に悲劇も生じたけれど、反発するだけが能じゃないと若者たちも悟り始めたか、というところで幕となるが、あの親子は後ほど試合一緒に観に行ったかもしれない・・・。
そんな余韻を残して劇は終わった。

アレクセイ・アルブーゾフ 戯曲「ヨールカの灯り」(原題『残酷なゲーム』«Жестокие игры»)
これは邦訳なし?
邦訳があるのは
1  イルクーツク物語/てすぴす双書/アルブーゾフ,アレクセイ著/未来社/1980
2  父と子/てすぴす双書/アルブーゾフ,アレクセイ著/未来社/1976
3  私のかわいそうなマラート/てすぴす双書/アルブーゾフ,アレクセイ著/未来社/1976
4 夜の告白  未来社 1971 (てすぴす叢書)

2013年7月17日水曜日

サマラ開幕

日本時間0:30から。
開幕イヴェントの最中。
対スパルターク戦。
移籍してきたアジンジャルとグリガラヴァも揃って先発メンバーだ。

最後まで観られなかったが、1-2で終わっていた。
開幕を飾れず。
しかし、最下位は免れる。

今日しかない、と若葉台までアルブーゾフを観に行ったのだ。
ちょっと長いお芝居で、帰宅が遅くなり、アムカルの試合の最後を観た。
民藝のアトリエ公演だったが、初日のせいか台詞が被ったり言いなおしたりとあまりすっきりしなかった。
怒鳴るような発声もどうかと思う。
それに、ヒロインが全く共感できない“嫌な女”なのだが。
子どもを道具のように使うなんてどうかしている。

2013年7月16日火曜日

オデッサ見どころ案内(猫好き向け)

『戦艦ポチョムキンの生涯1900-1925』を読んでいて、オデッサへの旅行を回想する。
ウクライナ旅行をしてからもうかなり経ってしまった。
最大の心残りは文学博物館のオデッサ文学コーナーが「リモント(修復中)」で見学できなかったこと。
でも、文学博物館自体はその瀟洒な造作、豪華な黄金の間(ミニ・コンサートをしていた)、こっちの語学力無視で熱く語る学芸員のおばさま(ドストエフスキーの部屋。ロシアやウクライナのミュージアムではありがち)など思い出深い。



でも最大の思い出はオデッサ美術館の大勢の猫たちかな。
美術館の猫と言うと、エルミタージュのがすっかり有名になったけど、他の美術館にだって絶対いますよね~~~~!

何匹いる?




ここはエルミタージュやプーシキン美術館やトレチヤコフみたいな大美術館ではなく、三鷹市民ギャラリーとか目黒区立美術館みたいな感じの親しみやすい小さめの美術館(オデッサほどの大都市にしてはほんとに小さいと思う)だけれど、海洋画家のアイバゾフスキーの作品など言葉がわからなくても楽しめる。
あと、ここでは今までの生涯でこの時限り「中国人ですか?」って聞かれた。
観終わった後、受付の年配男性に。
このときやはり地下の閲覧室が「リモント」になっていて、カンディンスキー作品などが残念ながら観られなかったのだが、その中に中国製の陶磁器の一群もあって、「中国からわざわざ観に来たのなら…」という親切心からであったらしい。
猫の件も含め、アットホームな雰囲気がいい思い出になっている。

このウクライナ旅行でも猫飼っている様子の美術館はキエフでもオデッサでもあった。

こちらはプーシキン博物館
(註:今横浜で「フランス美術300年」の展覧会をやっているプーシキン美術館@モスクワとは勿論別!)




それと、猫には関係なく、演劇・映画好きのどっちかというと浮ついたファン向けには、海岸通りの例の階段のすぐそばという絶好のロケーションを誇る老舗ホテル「ロンドンスカヤ」。
宿泊できれば一番良いが、そういう事情が許さないと言う場合、1階の両替所を利用しに入って、ついでにお手洗いを借り、そっと2階に上がってみると、

 
このロンドンスカヤ・ホテルを利用した方たちのポートレートが飾られています。
こちらは作家ミハイル・ブルガーコフ。
ステンドグラスも素敵だ!

アントン・チェーホフや俳優のマストロヤンニ(第一回オデッサ国際映画祭の審査員でやってきた。映画祭は第一回限りになってしまったのだけれど。)、それにエイゼンシュテインの撮影時の写真やオレグ・ヤンコフスキーなどのソ連が誇る俳優たちのメモリアルも。




オデッサは、港町ゆえに、「ねこあるき」にはうってつけの街並みだ。

海岸通り

パステル通り。窓に猫。
 
もちろん、階段もオペラ劇場も、モルダヴァンカもギリシャ公園も、普通に歩いて普通に犬猫を見つけて嬉しい気分になると思う。

2013年7月15日月曜日

ポチョムキン・ダービー、『戦艦ポチョムキンの生涯』を読みながら

先週水曜日のウクライナ・スーパーカップでシャフチョール相手に零封はされなかったチェルノモーレツは、早くも昨日次の試合がありました。シャフチョールもだけど、忙しい日程だ。

ウクライナプレミアリーグ第1節、対戦相手は一部リーグ優勝で昇格してきたFKセヴァストーポリ。
ともに港湾都市、ロシア語優勢地域、数々の戦争で激戦地となった歴史を持つという共通点のある都市ではありますが、オデッサがロシア帝国の南の窓として誕生し、コスモポリタンで«社交的»な港町なのに対して、セヴァストーポリは軍事都市として長く外国人には閉ざされた都市でした。

もう一つ、これはあるサッカーマニアが指摘していたことですが、「セヴァストーポリと言えば戦艦ポチョムキン」。
そうなんだ。
私の方はセヴァストーポリと言えばレフ・トルストイだったし、戦艦ポチョムキンと言えばセヴァストーポリと言うより何と言ってもオデッサだった。

これは誰も否定しないことだろう、戦艦ポチョムキンというと、まずは映画「戦艦ポチョムキン」であり、映画「戦艦ポチョムキン」というと、あのオデッサの階段のシーンだということを。

 
2007年夏撮影 階段の下から海まではかなりある。
 
オデッサは戦艦ポチョムキンの水兵が叛乱を起こした地で、かの戦艦の生涯のうちでも最もスポットライトがあてられた時期にあたるのだろうが、戦艦が建造され進水式を迎えたのはオデッサよりもう少し東にあるニコラエフという港だ。
ニコラエフから初航海でクリミアのセヴァストーポリに向かうと、そこが母港となり、ニコラエフには二度と戻ることはなかった…。
 
と、私は今、『戦艦ポチョムキンの生涯 1900-1925』を読んで、かの戦艦の軌跡を追っている。
 
それはともかく、戦艦ポチョムキンゆかりの地同士の久しぶりの対戦は、1-1の引き分けに終わったようだ。
うーむ、スーパーカップで優勝チーム相手に負けるのは想定内だが、昇格してきたばかりのところには確実に勝って気持ちよくこのシーズンのスタートを決めたかったなあ。
次の試合は木曜日、18日のEL予選で相手はダチヤ・キシニョフ(モルドヴァ)。
 
『戦艦ポチョムキンの生涯 1900-1925』、オデッサ・コスモスでは、映画のストーリー、有名シーンを史実と比較しながら語る稀有な物語。映画ファン、戦艦・軍事史オタク、ロシア革命史に興味のある人必見!”という出版社の宣伝文句をそのまま引用したが、ある書店では軍事史コーナーに置いてあるそうだ。
ということからも、軍事史の面がやや強いかもしれない。私なんぞ戦艦とか駆逐艦とかいう区別がついていないのだが、そのあたりが詳しい(ようである)。冒頭に『世界の艦船 ロシア/ソビエト戦艦史』から引用された図と数値の資料が載っているので、それを参照にしながら(それでもよくわからないが)読んでいく。
 
第1章 誕生
 
は、映画で描かれる水兵の叛乱の前史部分で、古の東ローマ帝国あたりから始まってエカチェリーナ2世、ポチョムキンによるクリミア半島のロシア帝国への併合、ロシア海軍史(軍艦史)が駆け足で綴られる。
 
第2章 叛乱
第3章 接近
 
は、映画「戦艦ポチョムキン」の構成に沿って
1.「人びととうじ虫」
2.「後甲板のドラマ」
3.「死者の呼びかけ」
4.「オデッサの階段」
5.「艦隊との出会い」
という章建てにして、映画のストーリーと著者が検証した史実を比較しながら物語る。映画を観ているととても読みやすい。
 
さらに
 
第6章 それから
第7章 更にそれから
 
は、映画で描かれたあの叛乱後、ロシア帝国末期からロシア革命、ソ連邦初期の時代に、名前を変えて«その後»を過ごした戦艦ポチョムキンと関わった人たちの後半生を描く。
戦艦の«死後»、エイゼンシュテインが例の映画を撮影する場面で終わる。
 
といった具合に、私の場合、軍事面には疎くても映画のシーンを思い出しながら、それと史実の違いを確かめながら読んでいくという作業を楽しめる。おもしろい歴史の本になっていると思う。特に専門知識が要求されることなく、読みやすいので。出版社の宣伝文句は決して過大なものではない。
 
最後に気になったこと。
映画「戦艦ポチョムキン」について日本でのオーソリティーと言えば、昨年亡くなった映画評論家の山田和夫さんのお名前をまず挙げなければいけない。
これは彼の立場に賛同しようとそうでなかろうと、彼の研究を無視して映画「戦艦ポチョムキン」を語ることはあり得ないだろう。
上述したとおり、この本では第2章・第3章はまるまる映画「戦艦ポチョムキン」の構成に依っている。
その際に、69ページには
「尚、その日本語訳、並びに映画中の字幕文については、全て山田和也『戦艦ポチョムキン』からの引用である。」
と書かれ、さらに巻末の参考文献のリストでも
山田和也『戦艦ポチョムキン』国民文庫、1987年
とある。
もしかしたら、山田和也という研究者が別に存在するのか?と思ったが(実際そういう名前の俳優は実在するようだ)、国民文庫から『戦艦ポチョムキン』を出されているのはやはり山田和夫さんのようで、単純に誤植なのだろうか?2か所とも?
細かいと言えば細かい点だが、人間関係上はちょっと重要だったりするので、この点が未確認なうちにおいそれと人に紹介できないでいる。
 
ほんとうは著者のサイン会とか講演会とかでお話を伺い質問もしたいところだけれど、そういうスケジュールは全くないようだ。残念。
 
チェルノモーレツ、プレミアリーグ戦の次の対戦相手はヴォルスクラ・ポルタヴァ。
(相性悪いです。)
 
このときも負けたのだった。
 
 
セヴァストーポリの次の対戦相手はシャフチョール・ドネツク。
 
Вперёд!!!

2013年7月14日日曜日

横浜美術館巡り実践編

オデッサコスモスで提唱した、夏休み横浜美術館巡りを早速実践してきました。

すなわち、
①横浜美術館でプーシキン美術館展 フランス絵画の300年
②パシフィコ横浜で特別展マンモスYUKA シベリアの永久凍土から現れた少女マンモス
③横浜ユーラシア文化館で特別公開シベリアの岩壁画拓本と体験コーナーマンモスの牙にさわってみよう!とワークショップシベリアの古代アートをうつそう!
を巡るというものでした。

①は展覧会初日の7月6日に、「夜間特別観覧会」に参加したのですが、是非とももう一回という気になって、早々に実現させました。
10時開館に合わせて行ったのですが、10時少し前に着いてみると、美術館の前は長蛇の列でした!!!暑い中、これは辛い。
中に入っても当然混んでいます。列を作らずに空いているところからさっさと観るようにしましょう。
と言っても、やはり時代を追って順番に観たいですね。
詳しい内容は「夜間特別観覧会」をご覧いただくとして、今回は6日には行けなかったここにも足を伸ばしました。
MARKISみなとみらい1階にあるプーシキン美術館展コーナーです。
ここには美術館の方では既に尽きてしまったらしいご案内大判はがきセット(無料)がまだ少しばかり残っていました。

 
こんな具合に代表作(の複製画)が並んでいまして
ジャンヌ・サマリーの肖像画(ルノアール)
陽だまりのライラック(モネ)
聖杯の前の聖母(アングル)
ユピテルとカリストブーシェ)
それと左の映像はちょうどシチューキンの孫を抱くマティスです。

こんなお遊びコーナーも。
↓のジャンヌと同じポーズで写真を撮りましょうという。

 
だけど、どうせならニコライさんとアレクサンドルさん並びに聖杯と一緒に映る
なりきりマリヤの方がよかったかも。
 
 
さて、ここでちょうど12時になりました。
お昼にしようとしたのですが、どこも絶望的に混んでいるので、②の会場に急ぎました。
MARKISみなとみらい、つまりみなとみらい駅からはほんの5分ほどです。
 
パシフィコ横浜は昔々アムネスティが国際会議をしたときに友達と行ってみたことがあるのですが(国際会議場)、あの頃は桜木駅からパシフィコまで雑草が生えた空き地だらけで寂しい風景だったのですが、今はさきほどのMARKISみなとみらいといいおしゃれなモールがそこここにできて凄い…。
こういう、常設ミュージアムではなくて展示場での展覧会ってどうなんだろう?料金は高めだけれど子ども騙しなのでは?と少々危ぶんでいるところがあったのですが、それは杞憂でした!
気分はすっかり科博やロシア科学アカデミーの友ですよ。
 
会場に入る前に、マンモスならぬナウマンゾウの模型が迎えてくれます。
 
  video
 
 
本気で怖がっている子もちらほら。
 
会場内ほぼ全面撮影OKとは太っ腹。
(本展覧会の主人公、冷凍マンモスのユカと、全然宣伝されていないけれどこれもとっても貴重な冷凍ケサイ~毛深いサイのことです~のコルィマだけは撮影禁止)
 
第1章 ゾウの鼻はナゼ長い~マンモスを知るためのゾウを知る
 
確定した説はないので有力説が書いてあるのですが、同行者は「結局よくわからない」と言っていました。
 
第2章 「マンモス」って大きいの~ケマンモスとゾウをくらべる
 
アフリカゾウ・アジアゾウ・ナウマンゾウ・ケマンモスの順で並んでいて
大きさもその順番です

 
 
 
 
第3章 ケマンモスの特徴は~他のゾウとの違い
 
永久凍土から冷凍状態で発見されることがあるマンモスは骨の他にも残っている部分があって体の様子がだいたい分かってきたのに比べると、ナウマンゾウにはわかっていない点が多いのですね。
マンモスの骨や毛に触れる体験コーナーもあります。
 
洗濯板のような歯

大腿骨

ごわごわの毛
 
 
第4章 ケマンモスはヒトとどう関わったか~ケマンモスを活かした住居から針まで
 
マンモスの骨や毛皮を利用したマンモスハウスの再現もあります。
(同行者はこれに一番感動していた。)
 




 
第5章 YUKAはなぜ今見つかったのか~冷凍マンモスの発見
 
発見時の映像はやはり迫力があります。
 

ユカの頭部(脳をとりだした切り込みがあります)
 
第6章 ケマンモスはどんな動物とくらしていたの~当時の気候と生活環境
 
ここも迫力。
当時のシベリアに暮していた他の動物たちの化石や剥製の展示です。
ジャコウウシ・ホラアナライオン・オオカミなど。
 
マンモスの食料となった植物

クズリ(現在もシベリアに生息)

ケサイ(絶滅)

 

ステップバイソン(普通のバイソン(右)より大きい)


シベリアオオカミではないオオカミの標本

コルィマといえが収容所で有名な地名
発見された地名から名づけられた冷凍ケサイ…は撮影禁止
 
 
第7章 これからもケマンモスに会えるの~ケマンモスの今と未来
クローン研究については「後はゾウの良質な卵子の提供を待つ、つまり乞うゾウさんのご協力!」という方向で書かれていた。
人間の領域を超えているのでは?と私などは倫理的な問題を感じるのだが。
ヤクート(サハ)の紹介も。
最後になってしまったけれど、YUKAという名前は発見された土地がユカギール村というからそこから名づけられたのですね。
ケサイのコルィマも地名ですし。
 
 
最後に「ギャートルズ原画展」もあります。そうそう、ここも撮影禁止です。
これだけね
 さて、ようやく食事かな、会場内のカフェでマンモスにちなんだ食事をしようかとも思ったのですが、同行者がカレーは昨日食べたから嫌だと言ったので(カフェのメニューでは食事はカレーとステーキしかなかった)、会場を出て上の階のお蕎麦屋さんにしました。(チケット半券で割引あり。)

さあ、またみなとみらい駅に戻り、そこから2駅、日本大通り駅で降り、3番出口に直結した瀟洒な建物(旧電話局)の中にある横浜ユーラシア文化館でやっているのが③です。

1階は無料。撮影も可。

YUKAより大きいマンモスの牙
「さわってみよう」という体験コーナー


 そのすぐ横のワークショップ
シベリアの壁画を薄紙に写すというもの
馬のような動物と騎馬人物
マンモスの本も置いてあります
 
どどおおおっと中学生の集団が入って来ていました。
 
 
帰ってきたらもうディナモ・ヴォルガ戦が始まっていて、しかもヴォルガに2点入っていた。
でも楽しいミュージアム巡りの日でした。

ヴォルガ、カーリャ、ジーマ、ヴォルガ

開始6分で2点とっている!
ディナモ対ヴォルガの、ロシアプレミア開幕戦。

ヴォルガはこれ以上ないようなスタート。
デイナモは昨季のようにスタートで躓いてしまうのか。

Динамо

ОСНОВНОЙ СОСТАВ
1.Антон Шунин (в)
6.Леандро Фернандес (з)
13.Владимир Гранат (з)
23.Люк Уилкшир (з)
32.Марко Ломич (з)
8.Артур Юсупов (п)
11.Алан Касаев (п)
16.Кристиан Нобоа (п)
56.Владимир Соболев (п)
9.Фёдор Смолов (н)
10.Андрей Воронин (н)

ЗАПАСНОЙ СОСТАВ
18.Роман Березовский (в)
19.Евгений Фролов (в)
4.Игорь Шитов (з)
15.Александр Епуряну (з)
44.Никита Чичерин (з)
17.Алан Гатагов (п)
93.Андрей Панюков (н)

ТРЕНЕР

Дан Петреску

Волга

ОСНОВНОЙ СОСТАВ
31.Илья Абаев (в)
3.Семён Булгару (з)
6.Дмитрий Полянин (з)
8.Денис Колодин (з)
26.Пётр Польчак (з)
5.Андрей Каряка (п)
9.Александр Шуленин (п)
11.Роман Концедалов (п)
14.Антон Путило (п)
77. Леандро (п)
22.Мулумба Мукенди (н)

ЗАПАСНОЙ СОСТАВ
1.Артур Нигматуллин (в)
37.Виталий Бордиян (з)
17.Матия Дворнекович (п)
19.Адриан Ропотан (п)
21.Лутон Шелтон (п)
23.Михэйцэ Плешан (п)
29.Шота Бибилов (п)

ТРЕНЕР

Юрий Николаевич Калитвинцев

コロジンが古巣相手の試合に早速出ているんだなあ。
ジーマの方はベンチ入りせず。

びっくり!
今度はディナモが続けて得点して、ヴォルガはすぐ追いつかれてしまった。
カサエフ、それにヴォローナ!
髪がすっきり短くなって、トレードマークのポニーテールがどこにもない。
(アバエフはちょっと変なお団子ヘア。)

2-2の同点でハーフタイムに。

後半は静かな展開、時々アパースヌィ・モメント、でもバーに当たったりして凌ぎ、スコアは動かず、引き分けに終わった。
終了直前、あわや乱闘?という場面もあったが、そのときにはカーリャもコロジンもヴォローナも交代していた。
ビビや、すっかり忘れていたがガタゴフ(ガータ)が出てきた。

これでよしとするかな。
シュニンが初動で不安定だった(らしい~その場面は観ていない)のが気にかかる。
次の試合でどうかだ。


今日から始まる。今日からだ

未明のロシアスーパーカップは端から無視気味だったが(時間帯が酷過ぎる)、もともと関心を持てるようなカードでもないし、シーズンの始まりはあくまで今日なのだ。

ウクライナスーパーカップはチェルノモーレツが出たのだが、しかもオデッサで試合をしたのだが、結果は最初から予想できたので、あまり観る気もしなかった。
1点とったのか、偉い。前向きにそう考えることにした。

ゼニットはマラフェーエフが間に合わず、新入りのギリシャ人ハーフのGKには苦いデビューになったようだ。
久しぶりにケルアルセットが観られたようだけれど、これってゼニットファンは喜んだのだろうか?
アルシャーヴィンのゼニット復帰については「必要ない」という意見が一番多かったそうだが、それを覆すような結果には、最初の試合ではならなかったということだ。
昨季からゼニットは何か噛み合わないものが積み重なっているような、不穏なものが鬱積している、そんな気がする。

さて、今日は13:30(日本時間18:30)から開幕戦ディナモ対ヴォルガがある。
これはまた早い。間に合わないじゃないか。

2013年7月13日土曜日

最後の授業

春の学期が昨日で終わり。
クラスメイトは半減していた。まあ、いつもそんなものだ。

ここ何回かは授業の前に、女子三人でおしゃべりしていた(男性たちは授業が始まる直前にやってくる)が、息子さんがロシアに赴任しているという方でが主に話す。
授業中でも積極的に質問をされる。
もう一人はミールに通っていたというよくできるおとなしめな方。
昨日はプーシキン美術館展の夜間特別観覧会に行ってきた話をちょっとした。
「あのプーシキンと何か関係があるのですか?」と聞かれた。
直接の関係はない、ただ1937年にプーシキン没後100年を記念して、国立西洋近代美術館が国立アレクサンドル・セルゲエヴィチ・プーシキン名称美術館になった、というだけ。
みたいな話をする。

授業では、次の学期にやる予定の箇所を教わった。
来季はさらに時間をとるのが難しくなりそうだ。
ずるずると後退している。

2013年7月9日火曜日

横浜・プーシキン美術館展の夕べ

7月6日(土)に横浜美術館のプーシキン美術館展夜間特別観覧会に参加してきました。

「プーシキン美術館展  フランス絵画300年」については「オデッサ・コスモス」にも書いたように、76日(土)~916日(月・祝)みなとみらい駅・横浜美術館、ちょうど夏休み期間中の開催となります。

ここに掲載した展覧会内の画像は、夜間特別観覧会のため特別に撮影許可された画像です。
せっかくですので、宣伝物や展覧会グッズにもない作品も、力をこめて紹介したいと思います。

まずは、レクチャールームで主任学芸員の松永真太郎さんのミニレクチャーがありました。


現在プーシキン美術館所蔵の作品の主なコレクターについての解説です。
 
ペテルブルグの宮廷からはエカチェリーナ二世(上:ニコラ・プッサンの「アモリびとを打ち破るヨシュア」 フランス古典主義)、ニコライ・ユスポフ公爵(中:フランソワ・ブーシェ「ユピテルとカリスト」 ロココ)、アレクサンドル二世(下:ジャン=オーギュスト=バチスト・アングル「聖杯の前の聖母」 新古典主義)
 
 
時代がくだると、コレクターは貴族からブルジョアへ。そしてペテルブルグからモスクワへ。
イヴァン・モロゾフ(ピエール=オーギュスト・ルノワール「ジャンヌ・サマリーの肖像」 印象派)とセルゲイ・シチューキン(クロード・モネ「陽だまりのライラック」 印象派)が中心になります。
(彼らについては、«古儀式派»の流れを汲み、文化にスポーツ(サッカーも)に支援を惜しまなかったという話をつい最近下斗米先生のご本で読みました。サッカークラブ創設についてはこちらのコメント欄でkamchatkaさんからご教示いただきました。
 
さらに、こちらにセルゲイ・シチューキンについての補足記事があります。
 


 
シチューキンは前衛的な作家、作品も積極的に集めました。
パヴロ・ピカソの時代の異なる作品3点。
 

 今回展示のフランス絵画でも新古典主義のアングルの作品(左)と印象派のルノワールの作品(右)では人物の表現が違いますね。
アングルの描く人物の手はどんなに近くで観ても手は手ですが、ルノワールの絵の手は拡大すると点の集まりに…。
そういったところに注目して(今回の展示は人物画が多い)、フランス絵画の変遷を知ることができます。
アングルのマリヤは、やはりアングルらしく、実際よりもしゅっと長い首筋、手がスマートさかつ構造示唆を醸し出しています。
(とレクチャーの受け売りです。)

プーシキン美術館の著名コレクターとしては、あと一人セルゲイ・トレチヤコフが挙げられます。

 ↓に挙げたミレーの「薪を集める女たち」などを収集。
 
 
 
さて、実際に展覧会場に入ります。
 
展覧会の音声ガイド、ナレーションは俳優の水谷豊さんです。
 

私の母なんかだと、テレビドラマの影響なのか、「音声ガイド=水谷豊」と聞いただけで、普段はガイドはパス!という態度(自分のペースで観たい、まずは解説抜きで観たい)なのに、利用する気になっているのです。影響力絶大!
ガイドには女性の声のナレーションもあって、私は伊藤蘭さんの声だと思い込んでいたのですが、違う方でした。

 
第1章 17-18世紀の古典主義、ロココは赤い壁面

エカテリーナ二世がオークションで入手したプッサンの「アモリびとを打ち破るヨシュア」
早くも人が群がります。

ユスポフ公爵(外交官だった)がオークションで入手した作品。
女性画家マルグリット・ジェラールの「猫の勝利」
猫、得意顔?
 
 
 
第2章 19世紀後半 新古典主義、ロマン主義、自然主義 青い壁面


個人的に一番気に入ったのがこれ。
オラース・ヴェルネの「マムルーク」
かっこいいでしょ?
 

 
Мадонна перед чашей с причастием(「聖杯の前の聖母」、直訳は「聖餅を伴う聖杯の前の聖母」)
 
マリヤ(正教では生神女)の左にニコラウス(ニコライ1世の守護聖人)、右にアレクサンドル・ネフスキー公(アレクサンドル2世の守護聖人)を従えている。
アレクサンドル2世が皇太子時代にアングル(当時ローマのフランス・アカデミー院長だった)に委嘱、ローマで制作され、パリで展示された後、ロシアに運ばれたが、アングルはこの絵をとても気に入っていたので手放した後で同じ構図の作品を4つ制作、それらは現在メトロポリタン・オリセー・ロサンゼルス郡立・ボナの各美術館所蔵となっている。
 
ジャン=フランソワ・ミレー「薪を集める女たち」
セルゲイ・トレチヤコフが購入し、当初はトレチヤコフの収蔵品でした。
1925年にプーシキン美術館に移管。


 
第3章 19世紀後半 印象主義、ポスト印象主義 白い壁面
 

Портрет актрисы Жанны Самари(「女優ジャンヌ・サマリーの肖像」)(右)等

まず始めに迎えてくれるのは

エドゥアール・マネの「アントナン・プルーストの肖像」
イリヤ・オストロウーホフのコレクションでした。
オストロウーホフは美術コレクターで、トレチヤコフ美術館の理事も務めた人ですが、自らも移動派の風景画家でした。


第4章 20世紀 フォーヴィスム、キュビスム、エコール・ド・パリ の部分は撮影禁止でした。


プーシキン美術館、正式名称は国立アレクサンドル・セルゲエヴィチ・プーシキン名称美術館は、収蔵品数ではエルミタージュについて世界第二位を誇る、モスクワの美術館です。
Государственный музей изобразительных искусств имени А. С. Пушкина

元々はモスクワ大学付属の施設で、モスクワ大学附属アレクサンドル三世美術館という名前でした。
創立者にして、設立を呼び掛けたのはモスクワ大学教授のイヴァン・ツヴェターエフで、美術展カタログに「公的援助によらず、モスクワ市民の手で、プーシキン美術館の歴史は切り開かれた。」(182ページ)とあるように、モスクワの富豪たち(下斗米先生が古儀式派ゆかりの資本家としている面々、マーモントフ、モロゾフ、ユスポフ、それに建築家のシェフテリら)が寄付したのです。





ロシア・クラシシズムの様式の建物はクレイン、ボイツォフらの設計。
ネオ・ギリシャ風の円柱が立ち並ぶ正面
(展覧会の展示パネルから)

元々は大学の付属施設=美術史教育のための施設として、古代エジプト美術や名作彫刻の複製を中心に展示されていたそうです。
今回日本にきて展示されているフランス絵画は、2006年に救世主キリスト教会建てられた新館(19-20世紀美術を展示)

ロシア革命後に国立モスクワ美術館と改称(このときエルミタージュから多くの美術品が移管)、さらに国立西洋近代美術館(セルゲイ・シチューキンとイヴァン・モロゾフのコレクションを統合し、旧モロゾフ邸で展示、モロゾフが一時名誉館長を務める)の収蔵品をエルミタージュと分割して所蔵することになりました。




詩人プーシキン没後100年を記念して現在の名称になったのは1937年。スターリン時代、しかも粛清の時代ですね。
 
 
 
約9分の映像資料
ここに登場しているイリーナ・アントーノヴァ館長(撮影当時)は何と91歳!
半世紀近くプーシキン美術館の館長を務めたとのこと。
お疲れ様でした。
 
追記:新館長マリーナ・ロシャクさんのインタビューはこちらです。
 
 
 
ミュージアムショップにはチェブや猫が!









 


6日初日朝には、美術館の入り口に多くの人が並んでいたそうです。
やはり2011年春に予定されていたこの企画が
一旦は震災と原発事故のために中心になり、2年越しでようやく開催されることになった、それを待ちかねていた人たちがたくさんいたのでしょう。


再訪した時のお話は「横浜美術館巡り実践編」で。
(未だ書きかけ)