2014年3月18日火曜日

遠い目をしてシベリア鉄道

鉄道の旅は嫌いではないが、化粧落としやコンタクトレンズの処理が列車内の小さな洗面所では不便極まりないので、一泊で十分かな。
一泊して目的地に着いたらさっそくシャワーを浴びたいなどとかんがえてしまう。
だから私はシベリア鉄道踏破なんて夢はない。

でも数年前に読んだ『女三人のシベリア鉄道』はおもしろかった。
舞台になったというので楽しみにしていた。
だいぶ前に「オデッサ・コスモス」に書いていた。

チラシも綺麗だし、有名な『みだれ髪』を模した舞台装置も美しかった。
ああ!ベリャコーヴィチだなあ、ユーゴザーパド仕込だな!という群像が蠢く導入で、そう、この劇の演出はユーゴザーパド劇団にいた野﨑美子さん。
(こまつ座みたいな感じも。)

友人はロシアのおばさんの役(3役)を生き生きと演じていた。
ロシア語の台詞もすらすらと。

与謝野晶子・中條百合子・湯浅芳子・林芙美子といった配役も割とイメージに合っていた。
実は劇団銅鑼の歴代代表が出演している凄い舞台なのだが、男性の存在感はちょっと薄い。)

原作者自身が脚本を書いているせいか、原作者の登場場面が結構多かったが、それより上記の作家たちのストーリーをもっと入れて欲しかった気はする。

あと、ベラルーシ(とルカシェンコ)がそこまで言うか?の散々な言われようだった。
彼女らはモスクワからミンスク・ワルシャワ経由でパリへと行ったので、今騒乱のウクライナは掠めなかったのだが、ところどころの台詞はかの地を思い浮かべずにはいられない。
私が一番最後に載った寝台列車はキエフ→オデッサのチェルノモーレツ号だったし。

 オデッサ駅に着いたチェルノモーレツ号
↓ 
揺れが酷かったようで(乗り物酔いに縁のない私にはそうでもなかったが)
ガイドさんがダウンしてしまった。
 
モスコーモスコー、めざせモスクワ

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