2014年10月8日水曜日

言わずもがなの立憲主義


アメリカがイラクに攻撃を行ったころから、「正義のための戦争」「人道のための戦争」という具合に、戦争が肯定されるようになりました。自国民に被害がなければ、戦争をしても別にどうってことないというわけです。  しかし、私はどのような理由があっても戦争には反対です。それはどんな理由をつけても戦争は人殺しだからです。私たち国民が、税金で人殺しに加担することになるからです。ー 56ページ


選挙で選ばれた以上、その人はルールに縛られずに自由に権力を行使できると考えるのは、中国のような「人治」の国の政治です。いかに民主的な権力でも、それを行使するときには「法治」、つまりルールによってコントロールを受けるというのが立憲主義なのです。-20ページ

選挙で審判を受ける覚悟さえあれば、自分の責任で何をやってもいいというのは、「人治」の政治であり、立憲主義に関する知識不足と言わざるを得ません。-21ページ

そうそう。
安倍氏の「最高の責任者は私です」「私たちは選挙で国民の審判を受けるんですよ。審判を受けるのは、法制局長官ではないんです、私なんです」⇒だから権力の長たる私、首相の考えで憲法解釈を変えてよいという主張は、本気で考えているとしたら、立憲主義を全く理解していない全くのアナクロニズムのおつむの持ち主ということになる。

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