2014年11月29日土曜日

プレセピオ制作中

上智の講堂入口付近に、例年通りクリスマスツリーとプレセピオが作られるようです。
というのは、アドヴェントが始まるのは30日からなのだが、今日は作りかけ、飾りかけでした。

クリスマスツリー

舞台となる家畜小屋の枠のみ

イグナチオ教会の方は、まだ全然作っていませんでした。

2014年11月26日水曜日

Gallery&Cafeの九州クラフト展

仕事帰りに、赤坂のJalonaというカフェ併設のギャラリーに行って来た。
 

こんな素敵なところがあるとは知らなかった!
赤坂・赤坂見附・溜池山王の3駅から行ける。

やっていたのは九州クラフト展。

竹細工の籠

ねじり編みという独特の方法で編まれた籠


木の葉型の箸置き



木工クラフト(炒めへら・皿)
こちらを制作された小野寺さんが在廊されていた。
母がへらを買い上げ。
(一番良さそうなものは売約済みであったが。)


陶器(鳥のオーナメント)

会場となったギャラリーと、クラフトがとてもよく合っていた。
(クラフト展はよくデパートの展示場や大きめの会場(丸ビルとか)などで観てきたのだが、こういう小さなギャラリーで一つ一つ手にとって観られるのはよかった。)







2014年11月24日月曜日

映画鑑賞メモ書き

東京国際映画祭の記録もできないでいる中、ポーランド映画祭と東京フィルメックスに突入してしまった。

ポーランド映画祭 「罪物語」
昼ドラっぽい話でちょっと退屈。その手のストーリーとしては王道を行くようでいいんだけど、なら90分以内にしておいてよ。
ポーランドの歴史がわかっていればもっと楽しめるのだろう(19世紀末という設定らしい)。ルーブル使っていたりロシア語が出てきたり、でも政治的にうごめいている様子は表れない。
美貌にして薄幸のヒロインはねえ…。あまり共感はできないな。

東京フィルメックス映画祭 「プリンス」 
第1回受賞作「ジョメー」主演の若者ジャリル・ナザリのその後を追ったドキュメンタリー。私は「ジョメー」を観ていないが、元気に生きていてほっとした。イランを代表するような美形というわけではないが、丸顔で親しみやすい笑顔が魅力のジャリルくんである。
が、本当の苦労についてはなかなか伝わってこないなというのが正直なところ。
むしろ前作で共演し、その後の彼を援助し、作品化した監督マームード・ベーラジモアさんのことを知りたい。
それにしても何だな、ハンブルク映画祭主催者は難民の彼を招待するからには後のことまで責任持ってケアするべきではないか?勿論不用意に出国してしまった彼も甘いと言えばそうなのだけど。
収容所管理人の露骨、もとい率直な発言にもショック。


2014年11月23日日曜日

最近の料理


今日の夕食
シチー・ポークストロガノフ・付け合わせのトマトピラフ・セロリのマリネとキャベツのサラダ


鶏ハム(中央)・セロリのマリネ・キャベツ発酵漬け

牛乳とベーコンのスープ

シチー・ビーフストロガノフとイタリアンパセリのピラフ・ワイン・サラダ

2014年11月22日土曜日

ツィーゲノルト/ジーゲノート

ポーランド映画祭 「手を挙げろ!」上映後のサプライズ。
短編アニメーション「ツィーゲノルト」上映前に監督挨拶。若者だった。フルジャノフスキーみたいな残酷な哲学アニメ。
こういう機会でないと観るチャンスは殆どないから幸いだった。
このアニメーションは新千歳空港国際アニメーション映画祭のグランプリ受賞作。
ここでは「ジーゲノート」というタイトルになっているが、ポパクル監督自身の発音だと「ツィーゲノルト」Ziegenort

イメージフォーラムフェスティバルでも上映されていたのか。
ツィーゲノルト:トマーシュ・ポパクル
メモ
トマーシュ・ポパクル『Ziegenort』(2013年ポーランド) 

半袖姿のポパクル監督。

ツィーゲノルトは監督の生まれ故郷のドイツ名(旧ドイツ領なのだ)とのこと。

2014年11月21日金曜日

ハムの復習

鶏ハムにキャベツの発酵漬け(塩辛い…)といろいろ。




明日はキャベツの発酵漬けを元にシチーを作るつもり。
家人には「スープがつくってあると朝楽でいい」と評判がよい。

2014年11月20日木曜日

彼の名は7月

イリーナ・コルシュノフの『彼の名はヤン』にかなり似ている。1940年代ドイツ、6人の青年男女、特に意識が高いとか、愚かだと言うこともなく、普通の若者たちなのだが、愛憎のもつれから、結局誰も幸せになっていないのだ。そしてそれは、もしかしたら戦争やナチスがなかったとしても、悲劇は起きたのかもしれない。にしても、スリリングで手に汗握るストーリーテリングで、いかにも映画化されそうなミステリーだった。

2014年11月19日水曜日

家族の写真

在日ロシア大使館のツイッター上の猫が、以前10年ほど一緒に暮らした猫とそっくりだ。
真っ白で、青と黄色の目。
懐かしい。

しかし、自分でウェブにアップしているその子の写真はまだこれしかなくて、目の色がこれではよくわからない。


毎朝弟を起こしてくれた。
(そのおかげで弟は起きて学校に行くことができていた。大恩人ならぬ大恩猫である。)

写真を探しておこう。

2014年11月17日月曜日

夢見る頃を過ぎても

世田谷美術館での「ユートピアを求めて ポスターに観るロシア・アヴァンギャルドとソヴィエト・モダニズム」を観に行った。
デザイナー松本瑠樹氏の貴重なコレクションであり、去年神奈川近代美術館葉山館でやったものだが、もうこれ以上の巡回はない。
世田谷も23日で終了だ。


スペースの関係上、世田谷はびっしりした展示になっていたし、







こういう撮影コーナー(「ろしあな」という)はありませんでした。
(と思う。もしかして、地下の創作室にあったのかしら?)

でも、音に聞いたロスタの窓が並んだ眺めは壮観!
できれば、ほんとに窓に貼ったようなものが見られたらよかったなあ。

時代が進んで、ロトチェンコやクルーツィスのフォトモンタージュになると、タイポグラフィーのポスターよりより文字での饒舌が目立ち、情報量が多くなる。
が、インパクトの点では初期のアヴァンギャルドの方が強い。

観ていてちょっとわからなかったのは、「最初のラッパ手ストレーシネフ」で、中央の人物(ストレーシネフ?)が四つ目になっているのは、紙を接ぎ合せる時ずれてしまったんでしょうか?

最後に映像資料「ロシアの天才アーティスト ステンベルグ兄弟の挑戦」1998年28分を観る。
兄ウラジーミルのことは終始ウラジミールとなっていた。
制作は松本瑠樹さんの事務所のようだ。
この当時、松本さんは御存命で、彼自身も登場している。

2014年11月15日土曜日

美味しくて可愛いソヴィエト・ロシア

本郷のMitteで「ソ連の飴紙展 ロシアとバルト3国のレトロパッケージ」をやっているので、仕事帰りに観に行ったが、会期終了間際で(明日まで)大混雑しており、大きな鞄を抱えて写真を撮ったり、カードを手に取ったりというのは、たぶんちょっとご迷惑だったと思う。ごめんなさい。

というわけで、フォトアルバム「ソ連の飴紙展」に写真を約70枚追加しました。

入場料300円を取っての今回の企画では、前回と比べても展示物は多かったのだろう。
狭いスペースで壁一面に所狭しと雑然と貼ってあるという感じだった。


「ロシアとバルト3国」と銘打ちながら、これはウズベク。
チェブいます。



飲み物(瓶)ラベル

圧巻な眺めですね。
ロシアチョコ包み紙ファンには嬉しい企画です。

このブログでも何度も書いているように、私もロシアのパッケージは結構好きで捨てずに貯めているのです。
特にお菓子の包み紙などは栞やコースターにリサイクルして愛用し、友達にプレゼントしたりしているのです。

だけど、ここからがこちらの企画の方たちと私とは愛の方向が違ってくると思うのだが、私だったらこの愛しいものたちで他人さまからお金をとろうとは決して思わないんだな。
自分でいいと思ったお気に入りに関しては、断じて自分で使うかプレゼントする。
お金は絡めたくないと感じるのだ。
だからいくらコレクションしていてもこういう風に公開しようという発想はなかったし、

こんな風に包み紙を販売してたりすると、正直言って違和感はある。
勿論、批判するつもりは毛頭ない。
実際こういう展覧会はいくら人気で賑わっているとはいえ、そんなに儲かるとは思えないので、損が出ないように入場料をとったり物販を行ったりしているというのは理解するし、勝手なもので包み紙に関して抱く抵抗感がマッチラベルについてはあまりないのだ。私の執着はあくまで甘い物関連なのか??

こんな風に、クラースヌィ・オクチャーブリ(赤い十月)工場のことを「レッド・オクトーバー」なんて呼ぶのも、親しみがぐっと減じてしまい、そういうの私は嫌いです。


で、今回はより深く掘り下げられているのは、あのアリョンカチョコです。

ほっぺのかわいいアリョンカちゃんいろいろバリエーション
実写あり(右上)、キャラメルあり(その下)、ウクライナ風「オーレンカ」(さらにその下。ポロシェンコのロシェン製につき、私は当分口にすまいと考えている)

オリジナルはレニングラード(当時)のクルプスカヤ工場かという情報があるかと思いきや、さらに古いかも?というパッケージが発掘されたり(上の青い目のアリョンカ)。まだまだ追及は続いているようです。
さらに追究してレポートしていただけると大変ありがたいです。期待しています。

あと、まだちょっと危なっかしいところがあり。
前回の展示では

コルネイ・チュコフスキー先生の「ドクトル・アイボリート«Доктор Айболит и его звери »(あいたた先生)」とボリス・パステルナークの『ドクトル・ジバゴ』を混同している、軽くのけぞりそうな説明が書かれていたのですが、


今回の「あいたた先生」はウクライナバージョンで「リカル・アイボリーチ«Лікар Айболить та його звірі.»」でしたが、
キャプションは何も書かれていませんでした。一安心。
が、説明をしているのを聞いていたらやっぱり「パステルナークの作品を児童文学に翻案」みたいなことをおっしゃっていて…いえいえ、パステルナークのはロシア革命後の内戦の時代の壮大な恋愛物でしてね、男女間の…。ノーヴェル文学賞受賞作です。辞退させられたけど。動物を愛する獣医さんを主人公にしたジュブナイルとはとりあえず関係ありません。お願いします。

絵本もありました、チュコフスキーの「ドクトル・アイボリート」

「ドクトル・アイボリート」のお仲間といえる、「勝手に熊のプーさん」(タヌキみたいだけど)や「勝手に長靴下のピッピ」もおわしました。「屋根の上のカールソン」はいなかったかな。

聞くところによると、ミルンはディズニーのよりこのヒトルークの「ヴィーニー・プーフ」(無許可)の方をお気に召していたとか。 


リンドグレーンは無許可でピッピとニルソン氏を使われて怒っていたに違いない。
元々ソ連がお嫌いな方なので。

こちらはロシア帝国風の綴り(硬音記号が語末につけられて、格式を示していますね)の時代がかった包み紙。



会期は明日まで!!!







次は路傍のピクニックに挑む

タルコフスキー映画で観ただけだったが、このほど原作読了。シュハルトが意外なほど若い設定だった。あと、結構格好いいではないか!映画だとしょぼくれたおっさんなのだ。ドライな筆致が続くかと思ったら、ラスト数頁が意外なほどの性善説・・・。

2014年11月10日月曜日

シチーと鶏ハム

週末はシチー、それに新たに鶏ハムを作ってみた。

 
Ветчна из курицы

新年のパーティーでいただくということなので、予習のつもりで作った。

今日は未だ食べず、切り分けただけ。
ハーブなどを飾れば豪華さが演出できるだろうか。

2014年11月9日日曜日

今年も、クリスマスに贈る本

まずはいつもの。


堀内誠一さんの絵本デビュー作。パウル・クレー風の絵がとっても素敵。
ストーリーも泣かせます。フランスの小学校の児童達の共同制作なのです。

祖父から贈られた本で、これまでに何度も何度も読みました。
おじいさま、ありがとう!
今年の新作
『くろうまブランキー』に似ている。まず、ストーリーがある意味そっくりで、サンタクロースの橇が夜空を駆ける場面の絵も堀内誠一さんのそれにそっくりだ。心温まる話ではあるが、その点がひっかかった。
特に本に飢えている人に
日本エディタースクール出版事業部
発売日 : 2003-12
動物に関するロシア民話を集めてあります。
ペテルブルクで訳者の留学仲間だったというフィリップ・キイーさんの絵はちょっと地味ながら上品でいい。
イライジャって、預言者エリヤの英語読みです。語感がすっかり変わって驚き!
宗教の融和と平和なクリスマスを願うほのぼのしたいい話。でも、難しいことを考えずとも、読んだら優しいきもちになるでしょう。
ハリーも、おかあさんも、サンタさんを信じていたんですね。
ねこが独力で奮闘するクリスマス。
お母さんが病気でお父さんがふさぎこみ、クリスマスの準備をしていない家。
その家のねずみがねこのおかみさんに「何とかしよう」と呼びかけて、サンタクロースを迎える準備をします。
ねことねずみのクリスマスの話はビアトリクス・ポターの『グロースターの仕立て屋』を思い起こさせます。
このねこのおかみさんはなかなか有能ですが、言われるまでは暖炉の前でのびて寝ていたんですね。
手柄はねずみに譲り、控え目なところもいいです。
目覚めたお父さん、しっかりしてくださいよ。
『うさこちゃん』のブルーナによるクリスマス物語。
横長の判で、いわゆるブルーナ・カラーから外れた茶色・深緑・グレーなど彩度の低い色遣いが目立ちます。
しかし、シンプルな造形はそのままで、優しく静かにキリスト降誕の福音を伝えます。
最強のパラパラ本!
パラパラ漫画にちりちりと鈴がついています。さあ、皆練習してうまく鈴が鳴らせるようになりましょう!知人に贈ったら、彼女は慰問に行った養護施設で子どもたちに喜ばれたので置いてきたという。そうしてもらって嬉しい。
クリスマスは皆幸せになることになっている。
表紙絵が出ないのが残念
クレア・ターレイ・ニューベリー文・絵光吉夏弥訳大日本図書1988年刊
カチャーノフの大傑作アニメーション「てぶくろ」のねこバージョンみたいで、こういう話には私はめろめろです。
シャムもいいけど、白黒ねこも可愛いぞ!
イタリアのやや厳しいクリスマス
現在入手できるのは改訳されて少年文庫に収められた『青矢号 おもちゃの夜行列車』。
でも、挿絵はリウニティ社版から採ったというM.E.アゴスティネルリのものがいいと思うので、1965年刊行の「岩波ものがたりの本1」として出されたこの旧版が好き。
チェコのアニメーションによくあるような、おもちゃたちが自らの意思を持って子どもたちにプレゼントされようとするストーリー。
ロダーリは『チポリーノの冒険』等貧困や不正に対して果敢に闘う冒険ものが得意な児童文学者。本職はイタリア共産党発行の子ども新聞の編集者でした。
なのでソヴィエトで支持されたのだろうけれど、親が貧しいためにプレゼントを貰えない子どもたちのためになろうという、おもちゃたちの言動が泣かせます。

なお、この絵本のストーリーが展開するのは、クリスマスから約2週間後のエピファニー(1月6日)です。
(イタリアではクリスマス・イヴではなく、エピファニーの日にプレゼントを貰うのです。)
現在入手できるのは改訳されて少年文庫に収められた『青矢号 おもちゃの夜行列車』。
でも、挿絵はリウニティ社版から採ったというM.E.アゴスティネルリのものがいいと思うので、1965年刊行の「岩波ものがたりの本1」として出されたこの旧版が好き。
チェコのアニメーションによくあるような、おもちゃたちが自らの意思を持って子どもたちにプレゼントされようとするストーリー。
ロダーリは『チポリーノの冒険』等貧困や不正に対して果敢に闘う冒険ものが得意な児童文学者。本職はイタリア共産党発行の子ども新聞の編集者でした。
なのでソヴィエトで支持されたのだろうけれど、親が貧しいためにプレゼントを貰えない子どもたちのためになろうという、おもちゃたちの言動が泣かせます。

なお、この絵本のストーリーが展開するのは、クリスマスから約2週間後のエピファニー(1月6日)です。
(イタリアではクリスマス・イヴではなく、エピファニーの日にプレゼントを貰うのです。)
これぞクリスマス精神!
絵が少々残念。
サンタさんをお手伝いするろばのお話。
『くろうまブランキー』に似ているかも。
有名な『てぶくろ』の同画家によるリメイク。
リメイクというと大抵はオリジナルより評判が悪いものだが、これは稀有な例外で、あっさりして上品な味わいのある素敵な絵本に仕上がっていて、これもまたよし、との評価を受けています。
クリスマスないし冬の絵本としては、これは定番中の定番かなあ。
リューダさん
天に召された友人に思いを馳せつつ・・・。
シメリョフ、テフィ、ブーニン、ゾシチェンコ、ナボコフ、チョールヌイ、ドストエフスキイ、ソログープ、グリーン、クプリーン、チェーホフ、ワグネル、レスコフ、と錚々たる顔ぶれのクリスマス物語集。
アレクサンドル・ベヌアの絵の表紙がおしゃれ。
CD付きも販売されているけれど、表紙のデザインはCDなしの方が好き。
未知谷のチェーホフ・コレクションはどれも宝物になる。絵を描いたタバーフは世界的アニメーター、ノルシュテインの愛娘。
ヨールカ(樅の木)に飾り付けしている絵のカードが欲しいなあ。