2015年3月29日日曜日

映画「安重根」メモ

「安重根」という映画の上映会に行って来た。ぎりぎりに行ったら主催者の解説を半分以上聞き逃してしまい、監督や出演者についてのハンドアウトがあるだろうと油断していたら何もなし!
監督は中国人と言っていたようだが…
「安重根と伊藤博文」「北朝鮮の全貌シリーズ 安重根伊藤博文を撃つ」と同じ?

映画「安重根」、ナレーションが北朝鮮のニュースの読み方と同じ。
安重根については、英雄というより抗日をいろいろやってみてどれも上手くいかず(すぐ諦めて別の手段をとるような印象)結局”一人一殺”みたいなテロリズムに行きつく。それについては批判的なまとめだった。それって結構北朝鮮的かも(安重根には正しい思想もカリスマもなかった→金日成主席は偉大だ!みたいな)

映画「安重根」、クレジットに「白頭山創作団」とあり、あ、やっぱり北朝鮮ねと思ったが続く「血の海歌劇団」には一瞬ぎょっとする。
まあペテルブルグにも血の上の教会があるわけだが。
ソ連系のプロパガンダ映画より文革期中国映画に近いと思う。(革命劇・革命バレエ・革命京劇の類)
正直それらほどおもしろいとは思えなかったが。

2015年3月28日土曜日

地獄のハーフタイムまたは最悪から2番目の試合

今朝私が観ていたのモンテネグロ対ロシア戦でのいろいろ。

・試合開始後17秒で、アキンフェーエフの後頭部に発煙筒直撃
脳しんとうと後頭部の火傷とのことです。
髪の毛が焦げていたそうです。
彼は以前負傷退場した(重傷でその後半年くらい離脱することになった)時には、担架の上から相手を睨みつけ威嚇するっていうほどとても気が強い人なのですが、今回はまったく起き上がることもできず、深刻な様子を窺わせました。
※案の定、このときは意識を失っていたということが分かりました(カペッロさんの言)。
ゼニットとの試合で同じような災難に遭った(復帰後も本調子に戻らずクラブでもガブロフに正GKの座を明け渡してしまった)シュニンがコメントを求められましたが、彼はコメントを控えています。
(優等生発言をするかと思ったのに。)

・レーザーポインター照射
・投げ込まれた紙テープみたいなのにシャトフが滑りそうになる→怒って蹴飛ばそうとしていた
・ロシアのPK失敗後、再び発煙筒など大量に物が投げ込まれる。
・特にコムバロフにはナイフを投げつけられた(妙にエキサイトしているので何だろうと思ったら、後でそういうことだとわかった)
・ザゴエフが足を負傷(これは観客云々ではなくてむしろ相手選手との接触によるもの)→後半からトルビンスキーと交代
※ハムストリングだそうです。再発…。離脱は1ヶ月くらい?

UEFAは月曜日にこの試合についての裁定をするとのこと。

何とも後味の悪い試合で、普通に考えて最初にアキンフェーエフが負傷した時点で中止にすべきだっただろう。
今まで観た中で最悪クラスの試合。
正確に言うと最悪から2番目。
最悪は、昨年5月2日、市内で暴動が起こっている中で行われたチェルノモーレツ対メタリストの試合だ。
あれは、オデッサの中心部で暴動が行われている、それもサッカーファンのデモンストレーションが発端と思われる暴動だったのだが、そんな中で淡々と行われたぬるい試合だった。

が、今朝の試合は試合内容はまあ通常運転で酷かった。
ザーガは何度も決定機を不意にするし、例のごとくカリカリしてくる。
性悪な観客に煽られて馬鹿なことをしまいかと心配していたら、怪我もあってかカペッロさん早々にトルビンスキーに替えてさげてしまった。(ほっとした。)
ロディギンはよくやったと思う。
しかし、相変わらず得点のにおいはしてこない。
挙句の果てにPK失敗。
このままだとスコアレスで引き分け、オーストリア、スウェーデンとの差が開いてしまう・・・。
仮にこの試合が没収試合になって0-3でモンテネグロの負けになって、ロシアが勝ち点を拾うことになったとしても、この試合、後味悪いものになった。

ロシアのリーグ戦なんかでもそうなのだが、会場に入る時は持ち物検査とかしているはずなのに、スタジアムではなぜにいとも簡単にあちこちで発煙筒の煙があがるのだろうか?いい加減にしろと言いたい。

補遺
ココリンも怪我をして(観客トラブルとは無関係だと思うが)カザフスタン戦のメンバーから外れました。代わりはママエフ。

2015年3月25日水曜日

Кошка с котятами живёт...猫は生き延びる

今年はちょうど70年目になるから、3月10日の東京大空襲も例年より大きく取り上げられていたような気がする。
(80年目はどうなっていることやらかなり心配ではある。)

東京っ子だから、郷土学習?地域学習か?では、東京大空襲のことは勉強した覚えはある。
近所のおばあさんに話を聞きに行った。
テープに録音させてもらって、後でテープ起こしをした。
典型的な江戸っ子言葉をこのとき初めて意識して聞いたのではなかったか。
空襲の中、子どもをおぶって逃げたが、その子どもは助からなかった。
自身も重傷で、夫の必死の看病で九死に一生を得たというものだった。

今日観に行った映画「猫は生きている」の原作も、もちろん読んだことはあった。
映画も観たことがあったかもしれない、と思いながら観に行った。

しかし、私の記憶に残っているのは、今日観た人形劇映画ではなくて、生の人形劇だった様に思う。
ライブの人形劇でも映画でも、操演は人形劇団京芸だ。
さすがにストーリーはあまり覚えていなかったが、水難のときには母猫が子猫を一匹ずつ咥えて救出するところやしっぽを咥えて一列縦隊で避難する場面、爪をはがしながらも穴を掘って子どもを守ろうとするクライマックスなどは徐々に思い出してきた。

でも、猫たちこんなに可愛くなかったか?!
人形デザインもさることながら、鳴き声がまたかわいくなーい。
この劇の数年後には「魔女の宅急便」を観に行って、それはうっかり”デート”で観に行ったのだが、私は映画中で猫が鳴いている場面で無意識に「にゃーお!」と復唱していたということだ…という痛恨の過去があるけれど、「魔女の宅急便」は内容はともかく、猫の鳴き声は復唱したくなるような可愛いものだったのに、「猫は生きている」の猫たちの声は全く復唱するような気にはなれないような、ほぼ人間の声での「にゃーお」だった。

とはいえ、これは今になってから70年前の出来事を観ているからで、30年前につくられたこの映画は、空襲の怖さを余すことなく伝えている。
実写で空襲場面の再現をするような財政力は、労組主体のこの製作者たちにはとてもなかったから、人形劇での表現となったわけだけれど、現代の若者に通じる感覚なのかどうかは自信が持てない(私の目から見てもすごくレトロ感漂っていた)が、迫力はものすごく、幼いころに観たらトラウマになってもおかしくなさそうだ。
(人形劇を観た私は衝撃のラストはすっぽり記憶に残っていなかったが。)

繰り返すが、これは人形劇映画だ。
パペットアニメーション(人形を使ってのコマ撮り)ではなく、人形(おそらく片手遣い)を操演しているのをノーマルスピードで撮ったものだ。
この手の映画としてはイジー・トルンカの「クターセクとクティルカ」を思い出す。
(ちょっと比較の対象が偉大すぎるなあ。)
もはや私たちは、「人形劇三国志」や「平家物語」、また「三銃士」などを観てしまっているから、いよいよ本格的になった人形での表現を知ってしまっているから、30年前の人形劇に関して、人形の肩手の動きがずっと止まっていてだらっと垂れているなとか、アップが多い割には動きの雑さが目立つよね、とか感じてしまうが、TVとか映画などでの人形の動かし方がまだ確立していなかったのだろうと割り引いて考えてみる必要があるだろう。




2015年3月24日火曜日

マーマ、ロージナ、ソ連映画

「ガガーリン」「エレナの惑い」「ヴェラの祈り」「神々のたそがれ」と、ロシア映画の上映は細々とながら途切れなくあって、それぞれ結構おもしろく観られる。

ここへきて本格派ソ連映画というか、巨匠の知られざる作品の上映があるというので、この機会を逃すものか!と、仕事のシフトを変更してもらって、シビックセンターへ!!

アブラム・ロームの「襲来」
"Нашествие"直訳すると「侵略」)1945年アルマアタ映画撮影所

ソ連での公開が1945年2月2日であるから、独ソ戦中に作られ公開された、ソ連の戦争映画である。
戦争映画と言っても戦闘場面が中心ではなく、ファシスト(ドイツのことを普通にこう呼ぶ)に占領されたロシアの町の人々を描いている。
1927年の「ベッドとソファ」では繊細な心理描写を見せたロームだが、そのロームでもこの映画は時代柄まあプロパガンダ的な作風と言ってもいいかもしれない。
オレグ・ジャーコフ(共同監督でもある)演じる主人公は、刑務所帰りでいい年して悪ぶって家族に対して素直になれないでいるが、結局のところ「正しい生き方」をして祖国のために闘い、家族もそんな彼を誇りに思うという、予想通りの展開ではあったが、そういう二面性を上手く演じていたとは思う。
母親役はロームの連れ合いオリガ・ジズネワで、気丈なソ連の母を演じていた。
けど、家族も周囲も、そういう方法に「それでいいのか?」という思いは去らなかったが…。

上映後、マクシム・パヴロフさんの解説、質疑応答があって、知ったこと。
その1
主人公のひねた態度から、私は彼の「罪」は普通の刑事事件なのかと思ってしまったのだが、政治犯なのだと。
(このへんの状況設定はやや複雑で、原作であるレオニードレオーノフの戯曲初版では政治犯設定、第二版では恋愛絡みの刑事事件と変更、戯曲初版をベースにしているこの映画では一応政治犯ということなのだが、この映画が1941年という時代設定になっており彼の刑期が3年だったということから、1938年の大粛清を連想させ、政治犯であるとほのめかすというものなのだそうだ。ああ、この手のほのめかしには私は疎いのだよ。)
その2
舞台となったのはどの町か、という質問があった。
マクシムさんは「ロシア国内では(それに他の国でも?)聞かれないことだが、日本では山形でも同じ質問を受けました」とおっしゃる。日本人にはなぜか気になる点のようで、実際私も「これはどこの話なんだろう?」と映画を観ながら思ったのだった。
戯曲は未読なのだが(邦訳は袋一平訳で早川書房)、それにはどこかわかるように書いてあるのだろうか?
ともかく、映画では都市の名前は特定されていない。
1941年8月5日にドイツ軍が侵攻し、12月位赤軍が奪還していること、モスクワの情勢が入りやすい様子からして、モスクワから南西に200-300キロあたりの町が想定されているらしい(マクシムさんはヴャジマを例に挙げていた)。
なお、この映画はアルマアタ映画撮影所で撮影されたのだが、爆撃シーンなどの外の場面の撮影はカレーニン(現トヴェーリ)で行われたとのこと(カザフのアルマアタ(現アルマトィ)にはモスクワやレニングラードから撮影所が疎開して「イワン雷帝」などの撮影が行われ、この映画もそうだったのだが、1944年頃にはソ連軍の勢いも盛り返し、トヴェーリあたりでの撮影も可能になっていたのだ)。
その3
セルゲイ・ゲラシモフ監督の「若き親衛隊」との比較について発言があったのに対して、マクシムさんは「あれはウクライナの対独パルチザンで、あのあたり(ドンバス)はドイツ占領がかなり長く続いていたので、この映画の舞台のロシア南西部の状況とはかなり違う」とのことだった。
どういう風に違うのかまでは話さなかったが、ソ連の人にとっては周知のことなのかもしれない。
しかし、ウクライナなどとロシアのドイツ占領を扱った映画を何本か観て違いについて考えてみたいものだ。
その4
帰還者の(英雄的)行為がテーマ
”放蕩息子の帰還”から英雄的行為によって名誉回復へ。
その手の映画、多いからこれも比較検討するのは面白いと思う。



2015年3月20日金曜日

目下グループ3位の…ロシア代表発表です

27日のユーロ2016予選モンテネグロとの試合のロシア代表メンバーが発表されました。
GK
イーゴリ・アキンフェーエフ(ツェスカ・モスクワ)
ユーリー・ロディギン(ゼニット・サンクト=ペテルブルグ)
アルチョム・レブロフ(スパルターク・モスクワ)

※おや、ガブちゃんがいない??

DF
ヴァシリー・ベレズツキー(ツェスカ・モスクワ)
セルゲイ・イグナシェーヴィチ(ツェスカ・モスクワ)
ゲオルギー・シチェンニコフ(ツェスカ・モスクワ)
ドミトリー・コムバロフ(スパルターク・モスクワ)
エヴゲニー・マケエフ(スパルターク・モスクワ)
セルゲイ・パルシヴリュク(スパルターク・モスクワ)
→アレクセイ・コズロフ(ディナモ・モスクワ)3/22に追加招集
イヴァン・ノヴォセリツェフ(ロストフ・ロストフ=ナ=ドヌ)★
イーゴリ・スモリニコフ(ゼニット・サンクト=ペテルブルグ)

??イヴァン・ノヴォセリツェフってこの間のリストにいましたっけ?
デビュタントですよね?
クルィリヤのユース出身(といっても既に解散してしまったクルィリヤ=ソヴェートフ・モスクワのだけど。モスクワに、今でもその名のスタジアムはあるんじゃないかな?)。

MF
デニス・グルシャコフ(スパルターク・モスクワ)
→ルスラン・カムボロフ(ルビン・カザン)3/22に追加招集
アラン・ザゴエフ(ツェスカ・モスクワ)
ユーリー・ジルコフ(ディナモ・モスクワ)
マゴメド・オズドエフ(ルビン・カザン)
ドミトリー・トルビンスキー(ロストフ・ロストフ=ナ=ドヌ)★
オレグ・シャトフ(ゼニット・サンクト=ペテルブルグ)
ロマン・シロコフ(FKクラスノダール)
★★イーゴリ・デニソフ(ディナモ・モスクワ)3/22に追加招集

※おや?トルビンスキーの名前が…。

FW
アルチョム・ジューバ(ロストフ・ロストフ=ナ=ドヌ)
アレクセイ・イオノフ(ディナモ・モスクワ)
アレクサンドル・ココリン(ディナモ・モスクワ)
マクシム・カヌンニコフ(ルビン・カザン)
イーゴリ・ポルトニャギン(ルビン・カザン)
アレクサンドル・サメドフ(ロコモチフ・モスクワ)


一方、31日のカザフスタンとの親善試合のメンバーは・・・。
GK
ミロスラフ・ロバンツェフ(ロコモチフ・モスクワ)★
ユーリー・ロディギン(ゼニット・サンクト=ペテルブルグ)
アルチョム・レブロフ(スパルターク・モスクワ)

※イゴリョークとガブちゃんはこちらには呼ばないのか。
代わりにロコのロバンツェフです。彼は2013年に一度A代表に呼ばれています(試合には出ていない)。
ロディギンとレブロフは両方に名前を連ねることになりました。

DF
ヴァシリー・ベレズツキー(ツェスカ・モスクワ)
ゲオルギー・シチェンニコフ(ツェスカ・モスクワ)
ルスラン・カムボロフ(ルビン・カザン)
エリミル・ナビウルリン(ルビン・カザン)
アレクサンドル・コズロフ(ディナモ・モスクワ)
エヴゲニー・マケエフ(スパルターク・モスクワ)
セルゲイ・パルシヴリュク(スパルターク・モスクワ)
イヴァン・ノヴォセリツェフ(ロストフ・ロストフ=ナ=ドヌ)★

※DFでは、お馴染みのイグナシェーヴィチ、ジルコフも落とし、ジーマ・コムバロフまで!
デビュタントのノヴォセリツェフはこちらにも。
この間新しくリスト入りした国外リーグの二人、カラヴァエフとルィスツォフは選外に。一部リーグヴォルガリのジロフ、そしてセミョーノフも落ちました。

MF
デニス・グルシャコフ(スパルターク・モスクワ)
アラン・ザゴエフ(ツェスカ・モスクワ)
ロマン・ゾブニン(ディナモ・モスクワ)★
アレクセイ・ミランチュク(ロコモチフ・モスクワ)
パーヴェル・モギレヴェツ(ゼニット・サンクト=ペテルブルグ)
アレクサンドル・リャザンツェフ(ゼニット・サンクト=ペテルブルグ)
マゴメド・オズドエフ(ルビン・カザン)

※新しくメンバーには行ったのはディナモのゾブニン。
ガジンスキーとグリゴリエフは選外に。

FW
デニス・ダヴィドフ(スパルターク・モスクワ)
アルチョム・ジューバ(ロストフ・ロストフ=ナ=ドヌ)
ドミトリー・ポロズ(ロストフ・ロストフ=ナ=ドヌ)
ドミトリー・エフレモフ(ツェスカ・モスクワ)
アレクサンドル・ココリン(ディナモ・モスクワ)
マクシム・カヌンニコフ(ルビン・カザン)

※ダヴィドフは残りました!
残念ながらクルィリヤのトカチュクは外されました。
チェルリシェフも?!
ということはまたまた国内リーグ(ロシアプレミア)の人だけなのか。
他に選外になったのはクロトフ。

ま、とにかく、カザフスタン戦はお試しな感じが強いかもしれません。
カザフの方はサーシャ・メルケルが出るのかどうか。

結局ケルジはいないのかあああああ。




2015年3月19日木曜日

恩師の憲法運動回想

上司が職場に寄贈した本(同僚たちは「場所がないのに」と有難迷惑っぽく受け取っていたのだが…)をふと手に取ってみたら、目次に恩師の名前があるのに気づいた。

恩師、というのは大学で憲法学を教わった、しかし専門は労働法か社会保障法か、とにかく憲法ではなかったはずの先生だ。
私がその大学を離れた後、先生は学長になり、やがて退任されて名誉教授になられ、現在は社会福祉法人の理事長を務めていらっしゃる。
元々福祉労働に携わっていらっしゃった先生は、やはり最初から憲法がご専門というわけではなく、福祉労働や労働運動といった実践活動を通じて法律学的な研究の必要を感じてい研究活動に入ったとのことだった(という経緯をこのたび初めて知った)。

先生は、その「憲法活動」の初期には「憲法じゅうりん告発運動」をされている。
これは耳慣れない言葉だった。
開拓地で両親に置き去りにされた幼い兄妹が飢えと寒さで亡くなるという事件(親は家に鍵をかけて子どもを閉じ込めたまま出稼ぎに行った)をはじめ、火災発生時に飼い牛救出に懸命になるあまり幼児救出が遅れて焼死させた事件、もっと頻発していたのは出稼ぎに行ったまま行方不明になる事例など、1960年代、特に地方の山村で起こっていた悲惨な出来事を調査報告し、福祉行政の問題点を洗い出し、憲法の問題として提示する。
これが先生の「憲法活動」の原点だったのか。
東京に生まれ育った私にとっては知らなかった世界だった。
(が、今はもう全く未知の世界ではないのだ。)

先生が理事長を務める社会福祉法人は、「憲法を学んで仕事と暮らしに活かそう」が今年のテーマだそうである。
福祉労働は人権を守る現場の仕事、と言う意味で憲法と直結していると言ってよいだろう。
憲法と暮らしは、決して無関係ではない。
ということを、誇りを持って、噛みしめてほしいなあと、そこの職場の方たちに向けて、考えている。

それで私は?
ええ、勿論、人権を守る、憲法と直結した「現場」にいると思っていますよ…。

2015年3月15日日曜日

連続人形劇も、連続でない人形劇も

NHKが新しい人形劇を作ろうとしないんだ、という話を父がしていたので、「じゃあもうNHKには望みをかけないで、民放の方に働きかけた方がいいかもしれないね」と言ったら、父は「いやあ、民放はもう人形劇なんか。NHKの方がまだしもだ。NHKはなんだかんだいってお金の掛け方、人材の投入の仕方が違う。だめだめと言っても、腐ってもNHKだよ」と答えた。

腐ってもNHK、という言葉は、それからずっと、父亡き後も脳裏に残っている。
別の人から、語学講座の担当者が改まって以前のようには行かなくなったとか、アジアフィルムフェスティバルがとうとう終了してしまったとか、明らかに良質の文化の創造からは離れていっているNHKの話を聞くたびに、いや、それでもきっと組織内でがんばっている人はいるだろうし、「腐ってもNHK」なんじゃないかな、と思い続けていた。

しかし、しかしである。
昨今の(現政権になって以降という意味)、こんなにいろいろ問題を起こしている、現NHKについても、父はそれでもまだ「腐ってもNHKだよ」と言うのだろうか?




著者 : 池田憲章
エンターブレイン
発売日 : 2003-04-10
よくこれだけ資料を集め整理したと思う一方、操演者の欄がない古い作品もあり、なかなか完全なものを作るのは難しいものだとも思う。自分が生まれる前の作品のみならず結構全く記憶に残っていないシリーズもあってややショックを受けている。関係者のインタビュー記事も豊富だが、まだまだ証言をとって欲しい人がいる…。また、2003年のこの本以降の作品を含めた続刊の発行を望む。

2015年3月14日土曜日

ベラルーシの新しい旅立ちに

ベラルーシ代表も発表され明らかになっています。

GK
アンドレイ・ゴルブノフ(アトロミトス・アテネ(ギリシャ)★
ユーリー・ジェヴノフ(トルペド・モスクワ(ロシア)
セルゲイ・チェルニク(バテ・ボリソフ)

DF
マクシム・ジャヴネルチク(バテ・ボリソフ)
デニス・ポリャコフ(バテ・ボリソフ)
マクシム・ヴォロジコ(バテ・ボリソフ)
イーゴリ・シトフ(モルドヴィヤ・サランスク(ロシア))
アレクサンドル・マルティノヴィチ(FKクラスノダール(ロシア))
セルゲイ・ポリテヴィチ(ディナモ・ミンスク)
エゴール・フィリペンコ(マラガ(スペイン))
マクシム・ボルダチェフ(ロストフ・ロストフ=ナ=ドヌ(ロシア))

MF
イヴァン・マエフスキー(ザヴィシャ・ブィドゴシ(ポーランド))★
セルゲイ・キスリャク(ルビン・カザン(ロシア))
セルゲイ・クリヴェツ(メツ(フィンランド))
アントン・プチロ(トルペド・モスクワ(ロシア))
アレクサンドル・フレブ(ゲンチレルビルリギ・アンカラ(トルコ)
 うっかりグレブとタイプしてしまったよ。再登場のフレブさん。
スタニスラフ・ドラグン(クルィリヤ=ソヴェートフ・サマラ(ロシア))
チモフェイ・カラチョフ(ロストフ・ロストフ=ナ=ドヌ(ロシア))
ミハイル・ゴルジェイチュク(バテ・ボリソフ)
イーゴリ・スタセヴィチ(バテ・ボリソフ)
パーヴェル・ネハイチク(トミ・トムスク(ロシア))

FW
ニコライ・ヤヌシ(シャフチョール・ソリゴルスク)
セルゲイ・コルニレンコ(クルィリヤ=ソヴェートフ・サマラ(ロシア))

デビュタント★は二人で、GKのアンドレイ・ゴルブノフ(31歳)とMFイヴァン・マエフスキー(26歳)。
国内リーグの人は8人で緑の太字。殆どバテの選手ですね。
ロシアリーグの選手は赤い字。10人と国内リーグより多い。但しクルィリヤやトミのように一部に降格してしまったクラブもあります。
とにかくクルィリヤの二人には活躍してほしい。

ユースも発表されていますが省略。


2015年3月13日金曜日

42→23 翼くんもいるリスト

ユーロ2016予選序盤は、グループ3位と出遅れている(それともこれが実力だと言うべきか)ロシア、冬休みを経て、持ち直してくれるだろうか、救いの若手が現れる気配を感じないままだが、果たして・・・?

3月27日のユーロ2016予選対モンテネグロ戦
3月31日の親善試合対カザフスタン戦
これらの試合のためのロシア代表選手リスト、今日はひとまず42名が発表されました。
カラヴァエフ、ルィスツォフ、ダヴィドフら新顔が混じります。
そして久しぶりにクルィリヤ=ソヴェートフからも選ばれています。
最終リストに残るかしら?

GK
イーゴリ・アキンフェーエフ(ツェスカ・モスクワ)
ウラジーミル・ガブロフ(ディナモ・モスクワ)
ユーリー・ロディギン(ゼニット・サンクト=ペテルブルグ)
アルチョム・レブロフ(スパルターク・モスクワ)

DF
ヴァシリー・ベレズツキー(ツェスカ・モスクワ)
セルゲイ・イグナシェーヴィチ(ツェスカ・モスクワ)
ゲオルギー・シチェンニコフ(ツェスカ・モスクワ)
ユーリー・ジルコフ(ディナモ・モスクワ)
アレクサンドル・コズロフ(ディナモ・モスクワ)
アレクサンドル・ジロフ(ヴォルガリ・アストラハン)
ヴャチェスラフ・カラヴァエフ(ドゥクラ(チェコ))
ドミトリー・コムバロフ(スパルターク・モスクワ)
エヴゲニー・マケエフ(スパルターク・モスクワ)
セルゲイ・パルシヴリュク(スパルターク・モスクワ)
ヴィタリー・ルィスツォフ(ベンフィカ(ポルトガル))
エリミル・ナビウルリン(ルビン・カザン)
アンドレイ・セミョーノフ(テレク・グローズヌィ)
イーゴリ・スモリニコフ(ゼニット・サンクト=ペテルブルグ)

MF
ユーリー・ガジンスキー(FKクラスノダール)
ロマン・シロコフ(FKクラスノダール)
デニス・グルシャコフ(スパルターク・モスクワ)
マクシム・グリゴリエフ(ロストフ・ロストフ=ナ=ドヌ)
イーゴリ・デニソフ(ディナモ・モスクワ)
アラン・ザゴエフ(ツェスカ・モスクワ)
ルスラン・カムボロフ(ルビン・カザン)
アレクセイ・ミランチュク(ロコモチフ・モスクワ)
パーヴェル・モギレヴェツ(ゼニット・サンクト=ペテルブルグ)
アレクサンドル・リャザンツェフ(ゼニット・サンクト=ペテルブルグ)
オレグ・シャトフ(ゼニット・サンクト=ペテルブルグ)
マゴメド・オズドエフ(ルビン・カザン)

FW
デニス・ダヴィドフ(スパルターク・モスクワ)
ヴャチェスラフ・クロトフ(スパルターク・モスクワ)
アルチョム・ジューバ(ロストフ・ロストフ=ナ=ドヌ)
ドミトリー・ポロズ(ロストフ・ロストフ=ナ=ドヌ)
ドミトリー・エフレモフ(ツェスカ・モスクワ)
アレクセイ・イオノフ(ディナモ・モスクワ)
アレクサンドル・ココリン(ディナモ・モスクワ)
マクシム・カヌンニコフ(ルビン・カザン)
イーゴリ・ポルトニャギン(ルビン・カザン)
アレクサンドル・サメドフ(ロコモチフ・モスクワ)
デニス・トカチュク(クルィリヤ=ソヴェートフ・サマラ)
デニス・チェルリシェフ(ビジャレアル(スペイン)

このところ、ロシア国外からはチェルィシャフ一人だったけれど、チェコ、ポルトガル、スペインと国外組も増やしてみているし、ФНЛのクルィリヤ、ヴォルガリからも選んでいる。
でも23人に絞ると、またいつもの人たちになるのではないかと。
でも、いつもの人ケルジの名がないのは寂しい。

2015年3月11日水曜日

税務署への道

今朝、確定申告を出しに、税務署まで出かけた。
税務署は我が家のすぐそばだ。
自転車だとこの時期は税務署からちょっと離れたところに設定された駐輪場に誘導されるので、面倒だから歩いて行った。
すると、税務署のある道へ行き着くまでの細い道を歩いていると向こうから女性がやってくる。
そうして「すみません、税務署はどこですか?」

彼女はナビを頼りに自動車でやって来たのだが(たぶん他市から)、税務署から離れた駐車場に誘導されてしまったため、道に迷って反対側に歩いて来てしまっていたのだ。
駐車場ではちゃんと税務署までの略図を示しておいてあげてほしいね。

2015年3月10日火曜日

寄附金等特別控除

やれやれ、やっと明日確定申告。

実は一昨年のユニセフとUNHCRへの寄付金の領収証で昨年の確定申告で計上していなかった分が出てきたので、修正申告で税金が戻ってくるのでは?と計算してみたら、税額は変わらないとわかってがっかり。

(寄付金額合計ー2000円)×0.4>所得税額の25%だと、所得税額の25%の方が控除額の適用になるから、寄付金額合計が多くなっても、税金の還付額は変わらないのだった。

実は去年の分も、ユネスコ・アジア協会の領収証が見つからないのだが、そんなわけで還付額に影響はないような気がする。

2015年3月8日日曜日

星の名前、アラビア語の謎

子どもの頃の疑問が解けたのだった!


小さい頃『星座 観察と伝説』を読んで夜空の星(東京郊外なので天の川も見えなかったのだけれど)に思いを馳せたものだった。星座の名前はギリシャ神話、星の名前はアラビア語由来が多いと知った。
「ヴェガとはアラビア語で落ちるわしという意味で」「アルタイル アラビア語で「飛ぶ鷲」という意味です。「アルデバランとはアラビア語の「ついてくる者」という意味だそうです」等々。
でも、鷲という共通の語があるはずのヴェガとアルタイルが全く違う言い方なのがすごく不思議だった。いったいアラビア語って?!
その後、アラビア語を実際に勉強しようと思ったのは、星のことはどこかにいって、イラン映画のクレジットを読むためにアラビア文字が読めたら役に立つんじゃないかと考えたからだったが…、ここへきてこんな本があることを知り、子どもの頃の疑問を解くべしと手に取ってみた。
→そういうことだったのか!疑問解決。嬉しい。
ではあるけれど、2章~5章の中心的な説明ではアラビア語の表記が殆ど出てこないので、読んでいて何だか消化不良になった気分だったのも確か(ずっと読み進めると6章で表になって出てくる)。
そういう構成なので仕方ないが最初から示してほしかった気が。
あと横書きの方が理解するには助かったと思う。
世界史に疎いので、アラビアの天文学の歴史の概説はありがたかった。
アラビア語が星の名前に採用されたものとともに、アラビア語が採用されなかった星のアラビア名(例えばぎょしゃ座のカペラ←アル・アイユーク)も詳しく解説してあるのが素晴らしい。

全天3位の明るさの恒星ケンタウルス座α星が「リジル・ケンタウルス」と書かれていて、あれ?こういう名前だったのか?全然覚えていなかったわ、と思って『星座 観察と伝説』を読み直したら、こちらでは「リギルケント」と書いてあった。ああ、これもなるほど、なのでした。

同著者の『わかってきた星座神話の起源』シリーズも読みたいな。

2015年3月7日土曜日

2014-2015シーズン冬の移籍情報

今晩からロシアプレミアリーグが冬休みを終え18節から試合が再開されます。
冬の移籍情報(今さらですが)を書き留めておきます。

★アムカル・ペルミ
加入
*ロペルト・アルズマニャン(アルメニア) アクトベ(カザフスタン)→
♪アレクサンドル・プルドニコフ ディナモ・モスクワ→
♪ボグダン・ブトコ(ウクライナ) イリイチョーヴェツ・マリウポリ(ウクライナ)→
先日の停戦合意前後もキエフ政権側と分離独立側との戦闘で犠牲が止まないマリウポリに心痛みます。サッカーの試合はできているのだろうか?などと。ドネツクで生まれ、シャフチョール、ヴォルィニ、イリイチョーヴェツと国内のクラブでプレイしてきたブトコ、各年代の代表を経て2011年からウクライナ代表として活躍中のブトコが、この時期にロシアのクラブへの移籍には相応の覚悟があるのではないかと思われます。
♪マクシム・バトフ ゼニット-2・サンクト=ペテルブルグ→
♪ドミトリー・ホミチ カイラート(カザフスタン)→

移籍
*セルゲイ・ナルビン →FKトスノ
*ヤクブ・ヴァヴルジニャク(ポーランド) →レギヤ・グダンスク(ポーランド)
*トマ・フィベル(フランス) 契約解消
♪ウラジーミル・カメシ(ラトヴィア) →ポゴニ(ポーランド)
♪アレクサンドル・スボチン →バルチカ・カリーニングラード
♪ダミアン・ズポジェニ(ポーランド) →GKCベウハトゥフ(ポーランド)


★アルセナール・トゥーラ
加入
*ウラジーミル・コルィチコ(ベラルーシ) シンニク・ヤロスラーヴリ→
*アンリ・ハグシ バテ・ボリソフ(ベラルーシ)→
ハグシはアブハジアのガーグラ生まれ。ロシアはアブハジアを国家承認しており、ときにロシアとアブハジアの二重国籍の選手がいたりしますが、ハグシはロシア国籍です。
*ヤン・ムハ(スロヴァキア) クルィリヤ=ソヴェートフ・サマラ→
♪アレクセイ・スコルニャコフ ソコル・サラトフ→
♪エヴゲニー・エジョフ スパルターク・モスクワ→
♪ヴァレリー・アリシャンスキー FKクラスノダール→

移籍
*セルゲイ・イグナチエフ →イルティシュ(カザフスタン)
*アレクセイ・バザノフ →バルチカ・カリーニングラード
*マクシム・ヴォチノフ →FKトスノ
*アレクサンドル・マカレンコ →バルチカ・カリーニングラード
*イラクリー・チェジヤ ウリッス(アルメニア)


★ディナモ・モスクワ
移籍
*クリスチアン・ノボア(エクアドル) →PAOK(ギリシャ)
♪スタニスラフ・マノレフ(ブルガリア) →クバン・クラスノダール
♪ウラジーミル・グラナト →ロストフ・ロストフ=ナ=ドヌ
ロシアの秘宝グラナトがロストフへ移籍!降格危機から救えるか?
♪アレクサンドル・プルドニコフ →アムカル・ペルミ


★ゼニット・サンクト=ペテルブルグ
♪ルスラン・スアノフ ディナモ・モスクワ→
デニス・トカチュク(クルィリヤ=ソヴェートフ・サマラ)移籍の噂は消えたか。キャンプに参加していたんですけどね。クルィリヤで頑張ってくれるならその方が何倍もいいです。

移籍
♪デニス・テレンチエフ →トミ・トムスク
♪アルチョム・シモニャン(アルメニア) →チューリッヒ(スイス)


★FKクラスノダール
加入
*ロマン・シロコフ スパルターク・モスクワ→

移籍
♪ニコライ・コムリチェンコ →チェルノモーレツ・ノヴォロシイスク
♪アレクサンドル・マルチェンコ →チェルノモーレツ・ノヴォロシイスク
♪ヴァレリー・アリシャンスキー →アルセナール・トゥーラ
♪ニキータ・ブルミストロフ →トミ・トムスク
♪ニコライ・マルコフ →ウラル・エカテリンブルグ


★クバン・クラスノダール
加入
*セルゲイ・トカチェフ ロコモチフ・モスクワ→
*ウグ・アルメイダ(ポルトガル) チェゼーナ(イタリア)→
♪スタニスラフ・マノレフ(ブルガリア) ディナモ・モスクワ→

移籍
*アントン・セクレト 契約終了
*ボグダン・コリュキン 契約終了
*マクシム・ジャヴネルチク(ベラルーシ) →バテ・ボリソフ(ベラルーシ)
*セク・オリセ(リベリア) 契約終了
♪ゴンサロ・ブエノ(ウルグアイ) →ナシオナル(ウルグアイ)
♪ダニーロ(ブラジル) →ザリャ・ルガンスク(ウクライナ)

★ロコモチフ・モスクワ
加入
♪ペタル・シュクレチチ(セルビア) パルチザン(セルビア)→
デニス・ニキーチン ツェスカ・モスクワ→

移籍
*セルゲイ・トカチェフ →クバン・クラスノダール
*アルシャク・コリャン →フィテッセ(オランダ)
コリャンは1995年生まれの19歳。名前からわかるようにアルメニア系で、これまでは各年代のロシア代表に出ていましたが(今度の旧CIS杯のメンバーにも入っている→http://www.sports.ru/football/1026068971.html)、アルメニアからもお誘いはあるようです。
♪トマス・ルカス →レイリヤ(ポルトガル)
♪ダメ・エンドイエ(セネガル) →ハルシティ(イングランド) 
♪アレクサンドル・セラスホフ →ソコル・サラトフ


★モルドヴィヤ・サランスク
加入
*セルゲイ・サモジン シンニク・ヤロスラーヴリ→
♪パーヴェル・ヤコヴレフ スパルターク・モスクワ→
*ヤンニク・ジャロ(ポルトガル) ベンフィカ(ポルトガル)→
♪エヴゲニー・ガポン シンニク・ヤロスラーヴリ→

移籍
♪アレクサンドル・スヴォーロフ(モルドヴァ) 契約終了
♪ミハイル・マルキン →FKヒムキ
 

★ロフトフ・ロストフ=ナ=ドヌ
加入
*イヴァン・ノヴォセリツェフ トルペド・モスクワ→
♪ウラジーミル・グラナト ディナモ・モスクワ→
♪セルダル・アズムン(イラン) ルビン・カザン→
♪アルチョム・ジューバ スパルターク・モスクワ→
ロシア代表のグラナトとジューバ、イラン代表アズムンと残留のためになりふり構わぬ補強、のように思えます。
♪アレクサンドル・ユリエフ スパルターク・モスクワ→
♪アレクセイ・グレチキン スパルターク・モスクワ→
♪ヴァフィト・オラズサヘドフ(トルクメニスタン) オスマンルィスポル(トルコ)→

移籍
♪ルスラン・アバゾフ →FKチュメニ
♪アジム・ファトゥルラエフ →FKトスノ
♪レジナリ・ゴリョー(ハイチ) 契約破棄
♪ニカ・チハペリヤ →ゼニット・ペンザ


★ルビン・カザン
加入
♪ギリエルモ・コトゥニョ(ウルグアイ) ダヌビオ(ウルグアイ)→
♪ニキータ・ヴォロナ ディナモ・バルナウル→
♪ドミトリー・オトスタヴノフ ネフチェヒミク・ニジネカムスク→

移籍
*マルコ・デヴィチ(ウクライナ) →アリ・ライヤン(カタール)
♪タラス・ブルラク →クルィリヤ=ソヴェートフ・サマラ
♪セルダル・アズムン(イラン) →ロストフ・ロストフ=ナ=ドヌ
♪カミーリ・ムリン →ソコル・サラトフ


★スパルターク・モスクワ
移籍
*チノ・コスタ(アルゼンチン) →ジェノア(イタリア)
*ロマン・シロコフ →FKクラスノダール
♪パーヴェル・ヤコヴレフ →モルドヴィヤ・サランスク
*サルバトーレ・ボッケッティ(イタリア) →ミラン(イタリア)
♪エヴゲニー・エジョフ →アルセナール・トゥーラ
♪アルチョム・ジューバ →ロストフ・ロストフ=ナ=ドヌ
7月からゼニットへの移籍が決まっています。
♪サイード=アリ・アフマエフ →ロストフ・ロストフ=ナ=ドヌ
♪アレクサンドル・ユリエフ →ロストフ・ロストフ=ナ=ドヌ
♪アレクセイ・グレチキン →ロストフ・ロストフ=ナ=ドヌ
ロストフへの集団移籍。
 

★テレク・グローズヌィ
加入
♪アドリフ・タイク(カメルーン) チェルノモーレツ・オデッサ(ウクライナ)→
♪アブライ・ムベングエ(セネガル) サピンス(ガボン)→
♪マルコ・シチェポヴィチ(セルビア) マヨルカ(スペイン)→
♪アドラン・カツァエフ レギア(ポーランド)→
♪ロドルフォ(ブラジル) ヴァスコ=ダ=ガマ(ブラジル)→

移籍
*アントニオ・フェレイラ(ブラジル) 契約終了
*ゲオルゲ・グロザフ(ルーマニア) →ディナモ・ブカレスト(ルーマニア)


★トルペド・モスクワ
加入
*コンスタンチン・バゼリュク ツェスカ・モスクワ→
*セルゲイ・ゼネフ(エストニア) ブラックプール(イングランド)
♪アルノル・スマラソン(アイスランド) ヘリシングボルグ(スウェーデン)

移籍
♪ユーリー・クレショフ FKサハリン
*イヴァン・ノヴォセリツェフ →ロストフ・ロストフ=ナ=ドヌ
*イーゴリ・シェフチェンコ →FKウファ
♪ミハイル・バガエフ →FKチュメニ
♪アレクサンドル・ツィビコフ →ゼニット・ペンザ


★ウラル・エカテリンブルグ
加入
♪デニス・フォミン テクシチリシチク・イヴァノヴォ→
♪アレクセイ・ゲラシモフ エスカー=エネルギヤ・ハバロフスク→
♪ニコライ・マルコフ FKクラスノダール→

移籍
*アレクサンドル・シャニツィン →テクシチリシチク・イヴァノヴォ
*アルセン・オガネシャン →ソコル・サラトフ
♪マルクス・ベルゲル(オーストリア) →ジル=ヴィセンテ(ポルトガル)
♪アルセン・ゴショコフ →スパルターク・ナリチク
♪イーゴリ・ラムバルスキー →FKチュメニ
♪ショールヴィ・オッテセン(アイスランド) →江蘇舜天?(Цзянсу Сэйнти )
♪ゲオルギー・ヌロフ →バルチカ・カリーニングラード


★ウファ
加入
♪ドミトリー・ストツキー バルチカ・カリーニングラード→
*イーゴリ・シェフチェンコ トルペド・モスクワ→
♪アレクサンドル・ジンチェンコ(ウクライナ) シャフチョール・ドネツク(ウクライナ)

移籍
♪アレクサンドル・ヴァシリエフ →FKチュメニ
♪ヴィリヤム(ブラジル) 契約破棄
♪ニキータ・ベズリホトノフ →バルチカ・カリーニングラード
♪赤星貴文(日本) →ポゴニ・シュチェチン(ポーランド)


★ツェスカ・モスクワ
加入
*アリベク・アリエフ(ロシア/スウェーデン) エリフスボルグ(スウェーデン)
エリムと入れ替わりにやってきたスウェーデンユース代表経験を持つアリエフは189センチと長身のFW.ダゲスタン出身のロシアとスウェーデンの二重国籍者アリエフでした。5歳までロシアにいたのでロシア語は少しわかる、ヴェルンブルムやエリョーメンコがスウェーデン語で話してくれるとのこと。
♪カルロス・ストランドベルグ(スウェーデン) ハッケン(スウェーデン)→

移籍
*コンスタンチン・バゼリュク →トルペド・モスクワ
*ラスムス・エリム(スウェーデン) →カリマル(スウェーデン)
※内臓疾患のためドイツで治療中で、選手引退の危機も囁かれましたが、スウェーデンのクラブと契約できてよかった。快癒を祈ります。
*ヴィチーニヨ(ブラジル) →インテルナシオナル(ブラジル)
♪セイドゥ・ドゥンビヤ(コートジヴォワール) →ローマ(イタリア)
♪ニコライ・デルガチェフ →ドゥクラ(チェコ)
♪デニス・ニキーチン →ロコモチフ・モスクワ
♪ヴァジム・ラリオノフ →シビリ-2・ノヴォシビルスク

まずはさらっと飲み干そう『チェコ語の隙間』

黒田先生の語学エッセイ西及び南スラヴ編(東スラブのウクライナ語とベラルーシ語はこの2言語で1冊の本にする計画がおありとのこと、楽しみじゃありませんか!)。思いっきり懐かしい情報が飛び込んできたなあ。ポーランド語のチュウくんに、VHSテープをお借りしたスロヴェニア映画「エクスプレス、エクスプレス」。映画(特にコメディー、アニメーション)や本をよく取り上げ、コネタを連ね、お約束のようなオチをつける。黒田節健在。まずはさらっと流し読みして、後で何度も読み返したい。

本と映画(特にコメディーやアニメーション)の話題が多くて楽しい。(これでサッカーの話題があればと思うがそれはない。)明日は地方の友人にプレゼントする分を買いに行こう。彼女用にブックカバーとしおりをチェコっと自作して同封しよう。

スロヴェニアには愛(love)がある。それで愛の切手なるものを発行している。同様に国名にloveがあるスロヴァキア※は愛を売り物にはしていない。※スロヴァキア語・チェコ語でスロヴァキアはSlovensko

「月曜日はイヤよ」←本物のプロは月曜に仕事を始めない。切りのいい日に始めるとうまくいかないジンクスがあるから、と説明しているが、月曜日には前日のサッカーの試合結果について皆で論評するので、試合結果が良きにつけ悪しきにつけ、ろくな仕事にはならないからなのですよ説に一票。



2015年3月1日日曜日

2018年ワールドカップまでに

ロシアで開催されるワールドカップについては、スタジアムや交通手段や宿泊施設などのインフラ整備だの、選手やスタッフ、観戦に訪れる人たちの受け入れ態勢など、取り組んでいかなければならない問題が、どうせ山積しているのだろうと思料する。
と、硬い話で始めてしまったけれども、経済状況の悪化やら、政治的な背景も影を落としたりで、何ともくも行きが怪しいのであるが、それらについては私が心配してもどうにもならないので、ここでは触れない。

私が問題にしたいのは別のことだ(これらだって私が心配したって仕方ないことなんだけどさ)。

2018年までに、ロシア代表は復活できているのか?今、さっぱり有望な若手が育っていないけど、間に合うの?大丈夫なの?というのは、それはそれですごく心配なんだけど、今回言いたいのはそのことでもない。

先日、「サッカー好きの作曲家ショスタコーヴィチが応援していたゼニト」という類の文言(註:正確な引用ではありません)をネット上でみかけ、あれ?ショスタコーヴィチが贔屓にしていたのはゼニットじゃなくてディナモ・レニングラードだったでしょ、と引っかかった。
『驚くべきショスタコーヴィチ』や『わが父ショスタコーヴィチ』の記載だと、ショスタコーヴィチがソ連各地に観戦にでかけ、選手たちと交流を深めていたのは、ディナモと明記されているのだから、ショスタコーヴィチが贔屓にしていたのはディナモ・レニングラード(現ディナモ・サンクト=ペテルブルグ)で間違いはないと思う。
が、ゼニットに関しては「ディナモを応援していたんだから、当然ゼニットはライバル、応援などしていなかった」と結論付けられるのか、確証が持てなくなってきた。
サッカーファンとしては(しかも度を越した熱狂的な)、普通に考えたら、同じ都市の別クラブを一緒には応援しないだろうが。
「ショスタコーヴィチがゼニットのファンだった」説は英語のウィキペディアにあるという。
はっきり言って、これまでの音楽学者やロシア芸術関係の学者たちにとって、作曲家の贔屓のクラブがどこかなんて、全くどうでもいいことだったのだろう。
でも、私はこの際解決しておきたいな。
上記2冊の伝記本も、とても貴重な記録であり、よく日本語に訳してくださったとは思うものの、サッカー関連の言葉に関しては「サッカーやらないし観ない人が訳したんだな―」という印象は受ける(特に亀山先生の方は時代的にも古くなっちゃったな、と感じる。「赤い暁光」とか、却ってアナクロでカッコいい気もするけど、クラブ名の訳だったらそのまま音読みで「クラスナヤ・ザリャ」とかにするだろ、と思わずにはいられなかったぞ)。
で、サッカー方面の人にとっては、ロシアとか旧ソ連圏のサッカーなんて殆どどうでもいいんですよね、日本人選手(である程度知名度のある人)が所属していない限り。
なので、せめて2018年のワールドカップまでには、現在絶版になっている良書『驚くべきショスタコーヴィチ』は改訳再販してほしいという、大いなる希望を持っている。註もつけるように、と密かに期待する。

それにネット上に挙がっていたショスタコーヴィチとサッカー関連の情報で気になったのがもう一点。(ほとんどの人にはどうでもいいことです。)
ショスタコーヴィチがサッカーの審判員の資格を持っていた、と明言しているものが散見したのだけれど、ほんとうですか??
尊敬する大平先生の『ロシアサッカー物語』によれば、1935年には審判員になるための講座を受ける気でいたけれど、さすがに多忙につき断念せざるを得ず、だったようで、ここにロシア語の動詞の完了体・不完了体の意味の違いを汲んだ訳出が求められるところにみうけられたのだが。
『わが父ショスタコーヴィチ』によれば、息子マクシムが1941年以前に審判員の資格を取得したと書いている。
はっきりしてほしいな。

ショスタコーヴィチを愛していて、その上にサッカーに関してもぞんざいに扱わない人、ロシア関係者ではこれまでなかなかいなかったのだけれど、毎年ショスタコーヴィチを演奏している例の情熱集団の方たちでどなたかいらっしゃいませんか?

ショスタコーヴィチだけで何点かあったけれど、オレーシャ等等、最近で言えばスパルタークファンのスモリヤニノフくんまで含めて、ロシアの有名人とサッカーとの関連性について、ネット上の言説を拾うのではなくて真面目に追っかけたものを、ワールドカップまでに是非どなたか研究対象にして(と書きながら、私以外に誰が関心を持つのだという気がしてきた。)

これでおしまいにするつもりだったが、もう一つ以前から願っていることがあったのを思い出した。
バレエ«黄金時代»(初演版)(つまりサッカー選手版)をロシアのバレエ団が来日公演してほしい。

自分が愛した人のことは忘れても、愛してくれた人のことは忘れない

タイトルがよい。
「我にやさしき人多かりし」

「まあ、よし」の人生。

こうだとよいのだがな。
周囲の人たちを尊敬し、助け合って、よく働き、よく生きたい。
そう願うが、実際の暮らしの中で最も身近な人たちを具体的に愛しつつ食べて寝て働いて息抜きしてと生活し続けていくのは、思いのほかしんどいものである。

だから、すらすらと、こういったことが綴られている文章を読んでいると快い。


さすがは作家、なので、語彙の豊かさに惚れ惚れする。意外と漢語を駆使したしゃっきりした文体。東路の道の果てよりも、なほ奥つ方に生ひ出でたる私にとっては、おせいさんの大阪弁での恋愛小説は味わいつくせないかもしれないが、古典物はこれからどんどん読んでいきたい。