2015年6月7日日曜日

ソリャリスの日のもとに、ロシア二部リーグ

ФНЛについて書こう書こうと思いつつ、日が過ぎていく。
とにかくクルィリヤのプレミア復帰は嬉しい。
だから今季を振り返りたいが、嬉しいからこそなかなか書けない。

先に二部リーグのことを書こう。
ようやく各地区の優勝チームも決まったことだし。

※数字は左から試合数・勝点・勝・分・負・得点-失点
①中央地区(30節16クラブ)
1 ファケル・ヴォロネジ 30 80 25 5 0 64-14
2 FKリャザン 30 69 21 6 3 51-13
3 FKタムボフ  30 65 19 8 3 71-26
4 ロコモチフ・リスキ 30 53 15 8 7 34-22
5 ゼニット・ペンザ 30 49 14 7 9 32-22
6 FKカルーガ 30 49 14 7 9 42-31
7 メタルルグ・リペツク 30 49 13 10 7 42-29
8 ヴィチャジ・ポドリスク 30 44 12 8 10 43-47
9 アヴァンガルド・クルスク 30 43 13 4 13 45-35
10 ディナモ・ブリャンスク 30 38 9 11 10 30-26
11 ヴィボル=クルバトヴォ・ヴォロネジ 30 29 7 8 15 22-46
12 ポドリエ・ポドリスキー地区 30 28 9 1 20 30-58
13 FKオリョール 30 20 5 5 20 25-59
14 メタルルグ・ヴィクサ 30 19 5 4 21 16-57
15 チェルタノヴォ・モスクワ 30 18 4 6 20 30-63
16 アルセナール-2・トゥーラ 30 11 1 8 21 19-54
ファケル・ヴォロネジが2位FKリャザンに勝ち点で11もの差をつけての優勝。
早々と5/18に優勝決定。
チェルタノヴォは篠塚一平選手がいたクラブだな。
現所属のスパルターク-2やドモジェドヴォは西地区。
モスクワのクラブでも西だったり中央だったりするのは、純粋に地理的に分けているのではなくてクラブ数や実力(降格や残留の際の振り分け)で調整しているということか。

②西地区(30節16クラブ)
1 スパルターク-2・モスクワ 30 65 20 5 5 65-26
2 ゼニット-2・サンクト=ペテルブルグ 30 57 18 3 9 78-41
3 ストロギノ・モスクワ 30 54 16 6 8 39-29
4 FKヒムキ 30 54 15 9 6 42-27
5 テクスチリシチク・イヴァノヴォ 30 53 15 8 7 51-29
6 FKドルガプルドヌィイ 30 51 14 9 7 46-39
7 サトゥールン・ラメンスコエ 30 50 15 5 10 42-31
8 トルペド・ウラジーミル 30 48 14 6 10 41-36
9 プスコフ-747 30 42 11 9 10 39-38
10 ドモジェドヴォ・モスクワ 30 38 10 8 12 48-50
11 ヴォルガ・トヴェーリ 30 32 9 5 16 36-54
12 ソリャリス・モスクワ 30 28 8 4 18 39-59
13 スパルターク・コストロマ 30 28 7 7 16 26-39
14 ドニェープル・スモレンスク 30 28 7 7 16 32-49
15 FKコロムナ 30 23 6 5 19 28-67
16 ズナーミャ=トルーダ・オレホヴォ=ズエヴォ 30 18 4 6 20 21-59

5/24にスパルターク-2・モスクワが優勝を決めた。
篠塚一平選手がいるところ。
ゼニット-2・サンクト=ペテルブルグはあのラジモフじゃないか。ペトロフスキーで勇名をはせた暴れん坊。彼に比べたら暴走特急君も優等生だよ(っていうわけないが)。
カリャカとか元ロシア代表が多数所属していて成績も中位だったのに、経営破綻でプレミア撤退を余儀なくされた(カーリャはスポーツ裁判所に給料支払いの仲裁あっせんを申し立てたんだっけ)、苦い思い出のサトゥールン・ラメンスコエも再建途上でここに位置している。
あの頃と同じ土星のマークを使っていて懐かしい!が複雑な気持ちになる。
最下位のズナーミャ=トルーダ・オレホヴォ=ズエヴォはロシア最古のサッカークラブ。
帝政時代に繊維業で財をなした企業家が工場労働者のレクリエーションのために作ったクラブ。
ソリャリス・モスクワなんてファンタスティックな名前のクラブもあるんだ、と思ったら、かつてのFKモスクワの後継ではないか!
失ったものへの秘めたる心の痛みを読みとり、それを物質化してしまうというソラリスの海が生んだサッカークラブ、なのだろうか?
FKモスクワはファン置き去りで運営していたようなところがあったし(外国人選手偏重であったり)、私は決してこのクラブには思い入れはなかったが、クラブ消滅が迫る中、署名を集めたりモスクワ市長と交渉したりしているファンの姿を痛切な思いで見ていた。そのすぐ数年後にサトゥールンが同じようにあっという間にプレミアから消えた。そういう時ってどのクラブでも同じなんだな、と思ったものだ。
もっとも、レムが名付けたソラリスというのはきっとラテン語系の「太陽」というのからとったのだろう。ソレイユ、レイソル、ソーラーの「ソル」、である。クラブのエンブレムを見てもそう思う。

③東地区(24節9クラブ)
1 バイカル・イルクーツク 24 44 11 11 2 37-18
2 イルティシ・オムスク 24 43 12 7 5 35-17
3 メタルルグ・ノヴォクズネツク 24 43 11 10 3 38-19
4 スメナ・コムソモーリスク=ナ=アムーレ 24 38 10 8 6 25-20
5 FKチタ 24 36 10 6 8 27-30
6 ディナモ・バルナウル 24 34 10 4 10 43-39
7 ヤクーチヤ・ヤクーツク 24 20 6 2 16 28-47
8 シビリ-2・ノヴォシビルスク 24 20 5 5 14 27-40
9 トミ-2・トムスク 24 18 5 3 16 25-55

シベリア・極東地域で9クラブ。
優勝はバイカル・イルクーツク。愛称は「忍び足のトラ」らしい。カッコいい。でもバイカルアザラシじゃないのか。
6月に入って優勝を決めたが、最終戦には破れ、2位・3位との勝ち点差は1だった。
トラちゃん、薄氷の勝利。

④ウラル・パヴォルジエ(ヴォルガ中下流域)地区(25節11クラブ)
グループA
1 カマーズ・ナベレジヌィエ=チェルヌィ 25 55 16 7 2 39-10
2 ゼニット=イジェフスク 25 42 12 6 7 39-24
3 スィズラン2003 25 41 11 8 6 37-19
4 FKチェリャビンスク 25 40 12 4 9 27-22
5 ルビン-2・カザン 25 40 11 7 7 39-25
6 ヴォルガ・ウリヤノフスク 25 38 8 14 3 29-16
グループB
7 ノスタ・ノヴォトロイツク 24 28 7 7 10 22-30
8 ネフテヒミク・ニジネカムスク 24 26 7 5 12 24-32
9 ラダ=トリヤッティ 24 24 5 9 10 27-36
10 ディナモ・キーロフ 24 20 4 8 12 17-36
11 スパルターク・ヨシカル=オラ 24 10 1 7 16 17-67

⑤南地区(18クラブグループA22節、グループB10節)
1 トルペド・アルマヴィル  22 45 14 3 5 37-23
2 ヴィチャジ・クルィムスク  22 43 14 1 7 38-26
3 チェルノモーレツ・ノヴォロシイスク  22 43 12 7 3 45-21
4 アフィプス・アフィプスキー 22 41 12 5 5 32-18
5 ディナモ=ガスプロム=トランスガス・スタヴロポリ  22 36 10 6 6 26-21
6 ミトス・ノヴォチェルカッスク  22 30 9 3 10 24-27
7 マシュク=KMV・ピャチゴルスク  22 28 7 7 8 23-27
8 スパルターク・ナリチク  22 26 7 5 10 26-27
9 FKタガンログ  22 21 5 6 11 15-31
10 ドルジバ・マイコプ  22 19 5 4 13 20-29
11 ビオログ=ノヴォクバンスク・プログレス(町)  22 18 5 3 14 19-32
12 アグンシュト・ナズラン  22 18 4 6 12 17-40

Группа В
13 アンジ-2・マハチカラ  10 19 6 1 3 20-15
14 アラニヤ・ウラジカフカス  10 18 6 0 4 15-11
15 FKアストラハン  10 16 5 1 4 23-15
16 FKクラスノダール-2  10 16 5 1 4 19-17
17 テレク-2・グロズヌィ  10 11 2 5 3 10-15
18 FKソチ  10 5 1 2 7 10-24

トルペド・アルマヴィルが前節3位からの逆転優勝。
チェルノモーレツ・ノヴォロシイスクは最終戦で破れて優勝と昇格を逃す。
チェルノモーレツというと、言うまでもなくオデッサのクラブが有名だけど、クージャという名の猫の司書が勤務する児童図書館で知られるノヴォロシイスクにも「黒海艦隊」はあるのだ。
かつてプレミアで優勝もした(1995年)アラニヤ、他にもしばらくプレミアにいたスパルターク・ナリチクがここにいる。

二部リーグ各地区優勝の5クラブがФНЛに昇格し、ФНЛ16~18位の3つのクラブが2部リーグに降格するので、2015-2016シーズンのФНЛは20クラブということになる。
ФНЛからはサハリン(東地区へ)、ヒミク(たぶんウラル・パヴォルジエ地区へ)、ディナモ・サンクト=ペテルブルグ(西地区へ)が二部降格。

(書きかけ)

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