2016年10月25日火曜日

録画メモ:「大いなる沈黙へ」 オデッサ海岸通り: 修道院の猫・猫・猫

オデッサ海岸通り: 修道院の猫・猫・猫: 岩波ホールでやっている「大いなる沈黙へ」、予告編をみたときはさほど観たいとそそられるような映画ではなかった。 一般人が観ることができないようなところ(ここでは戒律の厳しい修道院)を撮ったというので、言葉は悪いが覗き趣味みたいなものになってしまうのではないか、とか、どうせ実生活で...

2016年10月23日日曜日

ネコ共和国へ

今日は久しぶりにあの子に会った。

 
にゃ~と言って近づいてきてくれた。
 
6月
5月
 
さて、その後、肉球新党の企画で、猫カフェ貸し切り、猫写真上達講座に参加してきた。
猫カフェは初めての経験。
 
保護猫カフェというけれど、一見かなりやんごとなき猫様達がそこかしこにおはしますではないか!
 



一方、うちの子タイプの、いとらうたき猫殿も




華麗なるデカ猫だったドドンちゃんタイプの猫も


仲良しの男の子同士。

ただただ二人の世界に浸る 

白黒ちゃんはこの猫には甘々だったが、他の猫に対しては例え子猫であってもネコパンチ喰らわしたり結構厳しかった。
余程相性がいいのだろう。

私が一番気になったのはこの子。
シャイで、隅でじっとしていることが多かった。
とってもきれいで可愛らしいのに、寂しそうな表情。


 




かと思うと、ずんずん人の膝にのってきて動かない猛者もいる。

(まだ途中です)




2016年10月21日金曜日

オデッサ・コスモス: КНИГА『ヒトラーの娘たち ホロコーストに加担したドイツ女性』

オデッサ・コスモス: КНИГА『ヒトラーの娘たち ホロコーストに加担したドイツ女性』: ヒトラーの娘たち――ホロコーストに加担したドイツ女性 著者 : ウェンディ・ロワー 明石書店 発売日 : 2016-07-27 ブクログでレビューを見る» 戦争に直接関わった女性たちのレポートとしてはアレクシェーヴィチの『戦争は女の顔をしていない』が強烈だが、ナチスの下っ端の職...

2016年10月15日土曜日

La Pupa Teatro プークの大人の人形劇「金壺親父恋達引」「死神」 

新作「死神」と再演の「金壺親父恋達引(かなつぼおはじこいのたてひき)」

「死神」は古典落語が原作、「金壺親父~」はモリエールの『守銭奴』が原作、どちらもお金への執着がテーマ。
で、人形や舞台美術はそれぞれ違う方なのだが、どちらもかなりサイケデリック…というか、特に死神はフォービズムっぽい。目の位置が上下にずれていて、ピカソの泣く女みたい。
(今回の公演のチラシを見て、家人は「ちょっと人に薦められない感じ」と言っていた。)

「死神」は初見、「金壺親父~」は2回目で『守銭奴』も読んでいたとはいえ、前回の内容はあまり覚えていなかった。
美術面は正直言ってちょっと拒絶反応起こしたところがあるにせよ、予想よりおもしろく、楽しめた、と言える。

「死神」は回り舞台で忙しく舞台転換する。
(自分たちで回すから大変そう!)
落語らしい効いたオチがよかった。


「金壺親父~」はモリエールの『守銭奴』を井上ひさしが文楽向けにリライト(したものは読んでいない)。
それはラジオ用の文楽?で72年にNHKで放送されたと、プログラムノートにある。
プークでは1999年の初演、私は2008年に観たのではなかったか。

万七と好いた仲のお舟

このお話には何組かの恋人・親子・主従という人間関係があり、お金絡みの喜劇をなしているのだけど、もっとはっきりそれぞれの人物の特徴を表した人形をデザインして欲しかった。
特に、万七(金仲屋の息子)と行平(金仲屋の番頭)、お高(金仲屋の娘)とお舟(万七の恋人)が似たような雰囲気になっていたが、若旦那と使用人、あるいは勝ち気でしっかり者のお嬢さんと名前も知らない恋人を慕ういじらしい娘という、性格や境遇の 違いをしっかり出した方が観る方としてはありがたかった。
ケチで成金の金仲屋の親父と苦労人で家族思い(で恐らく教養もある)京屋の旦那ももっとはっきり対比させればよりおもしろかったのでは?
マリオネットの音楽も、前回は「全然雰囲気違うじゃ~ん」という気がして割と不満だったんだけど、今回聞いたらしっくりきていた。不思議。
でも、いろいろ忙しく効果音を奏でていたのはちょっと気が散ったかも。
(それでももう一回観れば気にならないかもしれない。)


「金壺親父~」出演猫
肉球新党(上手く写せませんでしたが肉球ありました)
 
 
プークの大人の人形劇、次回は2017年8月の「怪談 牡丹灯籠」。
2009年の観た時の感想はこちら
 


オデッサ・コスモス: ◆Спектакль今年もあります「12の月のたき火」

オデッサ・コスモス: ◆Спектакль今年もあります「12の月のたき火」: 人形劇団プーク クリスマス連続公演 12月16日~27日 新宿駅南口・プーク人形劇場 『12の月のたき火』 ★年末年始の定番プログラム、日本では(たぶん世界的にも)サムイル・マルシャークの『森は生きている』«Двенадцать месяцев»で知られる、継母によって厳...

2016年10月10日月曜日

チリについての映画

グスマンのドキュメンタリー映画続けて観ていて、ついでに、と「コロニア」もやっているんで観てきた。

が、プログラムが品切れ!
(その後、渋谷で入手)
キャスト欄を観ていたら脇役2人の女優がルクセンブルク出身なのに驚く。
野外シーンの多くがルクセンブルク郊外での撮影であったりもする(チリへは勿論取材には行っているが当地での撮影は「人道的な観点から」←って何?許可されなかったという)
※監督はドイツ人、ブリュールとヒロインなどはドイツ人設定(但しなぜか英語しゃべる)であるが、ドイツ・ルクセンブルク・フランス制作作品

ピノチェト政権完全悪役。これ、大前提。
そして、元ナチスとピノチェト政権、当時のドイツ政府の繋がりもかなり露骨に示す。

にしても、ブリュール演じるダニエルがなぜアジェンデ派に入れ込んでいるのかとかあんまり丁寧に描かれてはいなくて、社会派要素は案外薄い。
ちょっとした集会でスピーチするのも英語で、まあちょっとベンセレーモスとか言いはするけど。

脱出劇としてみたらまあまあおもしろい。
「君のためなら千回でも」よりは。

2016年10月7日金曜日

録画メモ

ようやくファイナリングできた。

ノーマンズ・ランド

一方、フットサルワールドカップの3位決定戦イラン対ポルトガル、決勝ロシア対アルゼンチン、U-17アジア選手権決勝イラン対イラク等のDVDは、ファイナリングができなかった。
あんまり見返すことはないだろうが、今の機械が壊れたら(もうすでに調子はよくないが)このDVDは観られなくなるのだろうか。

2016年10月3日月曜日

オデッサ・コスモス: КНИГА『私のロシア文学 (文春学藝ライブラリー)』

オデッサ・コスモス: КНИГА『私のロシア文学 (文春学藝ライブラリー)』: 私のロシア文学 (文春学藝ライブラリー) 著者 : 渡辺京二 文藝春秋 発売日 : 2016-08-19 ブクログでレビューを見る» 当初は西洋文学講義のつもりだったというが、お好きで馴染みのロシア文学講義に。それを講義口調のま...

2016年10月2日日曜日

オデッサ・コスモス: ◆КНИГА『五色の虹 満州建国大学卒業生たちの戦後』

オデッサ・コスモス: ◆КНИГА『五色の虹 満州建国大学卒業生たちの戦後』: 五色の虹 満州建国大学卒業生たちの戦後 著者 : 三浦英之 集英社 発売日 : 2015-12-15 ブクログでレビューを見る» 一人一人の人生が重たいが、救われる明るさがある。 特に最後のカザフスタン住まいのロシア人、訪ねて...

2016年10月1日土曜日

中央アジアミニ映画祭

中央アジアミニ映画祭ミニじゃないけど)東大駒場での最終日にやっと行けた。


カザフ映画「くるみの木」 
カザフ・ニューウェーブよりさらに一世代若く(裁判官の声をやっているのが「ぼくの無事を祈ってくれ」(←懐かしい)監督のお兄さんだという)、そう、ウズベク映画のゆる~い感じだった。駒場の東大は実は初めてだった気がする。客層若かった(東大生がメイン?)

東大駒場では佐野伸寿さんも登場してミニトーク。「くるみの木」カザフ映画だが終始ぬるい感じで可もなく不可もなく。誘拐婚形式を売りにしようというのかな?ハンドアウトに監督名や原題等の基本情報が載っていない(泣)佐野さんの言葉もごにょごにょはっきりせず。

佐野さん・藤木先生によると略奪婚は都市部では全然ない、監督はカザフ南部出身で大学はアルマトィ。割と現代のカザフの有り様を描いているのではと。割礼・婚約・出産なんかで一族縁者が集まって祝ったり振舞ったり、病院で便宜を図ってもらうのにコネ使うとか、らしい感じ

「くるみの木」 Ореховое дерево の監督さんはエルラン・ヌルムハムベノフЕрлан Нурмухамбетов
しっかりカザフ語でした。やや小林薫風の主人公と川上麻衣子似?女性と結婚するって話

落穂ひろい予定

クレドシアター



クレドシアターのプログラムを読んで「展覧会の絵」「動物たちのカーニバル」の手影絵で何度も楽しませていただいたニコリーナ・ゲオルギエヴァさんが今年亡くなられたことを知る。一つの時代が終わったと感じる。

「外套」
プーク人形劇場にブルガリアのクレドシアター公演観に行った。ゴーゴリの「外套」は2年前の来日公演でも観たけど更に凄い!観客の反応も上々。もちろん満席。
クレドシアター、前回の公演ではフライヤーなんかには「外套」は”Шинел”と併記されていたのに今回は”The Overcoat”になっていて詰まらない。
彼らは現地での言葉での上演をするので日本語の台詞をそっくり音で覚え込む努力をしているのだから、観客の私の方も一語だけでもブルガリア語に触れたい。
「父さんのすることはすべてよし」
こちらも満席。

上演後のミニトークの質疑応答で、質問者は「日本語の台詞覚えるなんて凄い」というのに、両作品とも集中していた感があるが、もちろん凄いとは思う一方、演劇人としては外国語の台詞を丸暗記して演じるということはある意味当然ではないか、とも思う。(しかも質問者が桐朋の学生さんというセミプロだったりしたのだが、「外国語の台詞はとにかく音で覚える」というのはあなたでもそういう状況に向き合うことあるんじゃないのかねと言いたくなった。)

「歌声にのった少年」
主人公のお友達(お姉さんの初恋の人??)の変貌ぶりに一瞬叫び声を挙げたくなる。