2016年10月15日土曜日

La Pupa Teatro プークの大人の人形劇「金壺親父恋達引」「死神」 

新作「死神」と再演の「金壺親父恋達引(かなつぼおはじこいのたてひき)」

「死神」は古典落語が原作、「金壺親父~」はモリエールの『守銭奴』が原作、どちらもお金への執着がテーマ。
で、人形や舞台美術はそれぞれ違う方なのだが、どちらもかなりサイケデリック…というか、特に死神はフォービズムっぽい。目の位置が上下にずれていて、ピカソの泣く女みたい。
(今回の公演のチラシを見て、家人は「ちょっと人に薦められない感じ」と言っていた。)

「死神」は初見、「金壺親父~」は2回目で『守銭奴』も読んでいたとはいえ、前回の内容はあまり覚えていなかった。
美術面は正直言ってちょっと拒絶反応起こしたところがあるにせよ、予想よりおもしろく、楽しめた、と言える。

「死神」は回り舞台で忙しく舞台転換する。
(自分たちで回すから大変そう!)
落語らしい効いたオチがよかった。


「金壺親父~」はモリエールの『守銭奴』を井上ひさしが文楽向けにリライト(したものは読んでいない)。
それはラジオ用の文楽?で72年にNHKで放送されたと、プログラムノートにある。
プークでは1999年の初演、私は2008年に観たのではなかったか。

万七と好いた仲のお舟

このお話には何組かの恋人・親子・主従という人間関係があり、お金絡みの喜劇をなしているのだけど、もっとはっきりそれぞれの人物の特徴を表した人形をデザインして欲しかった。
特に、万七(金仲屋の息子)と行平(金仲屋の番頭)、お高(金仲屋の娘)とお舟(万七の恋人)が似たような雰囲気になっていたが、若旦那と使用人、あるいは勝ち気でしっかり者のお嬢さんと名前も知らない恋人を慕ういじらしい娘という、性格や境遇の 違いをしっかり出した方が観る方としてはありがたかった。
ケチで成金の金仲屋の親父と苦労人で家族思い(で恐らく教養もある)京屋の旦那ももっとはっきり対比させればよりおもしろかったのでは?
マリオネットの音楽も、前回は「全然雰囲気違うじゃ~ん」という気がして割と不満だったんだけど、今回聞いたらしっくりきていた。不思議。
でも、いろいろ忙しく効果音を奏でていたのはちょっと気が散ったかも。
(それでももう一回観れば気にならないかもしれない。)


「金壺親父~」出演猫
肉球新党(上手く写せませんでしたが肉球ありました)
 
 
プークの大人の人形劇、次回は2017年8月の「怪談 牡丹灯籠」。
2009年の観た時の感想はこちら
 


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