2017年6月24日土曜日

EUフィルムデーズ2017①

今年のEUフィルムデーズについて

1.「私に構わないで」クロアチア ★★
去年の東京国際映画祭では見逃した。
が、1500円とか出して観るような映画ではなかったからこれでよかったのだ。

2.「ナイトライフ」スロヴェニア ★
このへんはつまらなかったので、どうなる事かと思った今年のEUフィルムデーズだが、(特にスロヴェニアのは日本語字幕がなく、ハンドアウトの解説もなく、非常に不親切)

3.「いつまでも一緒に」リトアニア ★★★
ここでようやくまあまあなのに当たる。
夫役が若き日のジョージ・クルーニー風。
哲学科出身で売れないスタントマンやっている。仕事仲間とはロシア語。稼ぎのためにアゼルバイジャンあたりへも。

4.「ヴォイチェフ」スロヴァキア ★★★

5.「テキールの奇跡」 ルーマニア ★★★
リリ夫人、日本人女優の誰かに似ているぞ!と思ってなかなか思い出せなかったが、やっと思い当たった。
江波杏子だ!
わかりにくいけど、右の人ね。

お水のペットボトルいただいた。
ガス入り、ノンガス各1本也
 

6.「シング・ストリート 未来へのうた」アイルランド ★★★★★
「ONCE ダブリンの街角で」よりストレートにおもしろかった(楽しかった)。
お子様バンドの話だが、皆家庭的に厳しい…80年代のアイルランドだと離婚はできないので、別居にしかならない。
更生施設や精神病院にいる親、移民。
権威主義的な宗教系の学校。
にもかかわらず、バンドマンの父にミュージシャン崩れ(オタクと言った方がいいか)のニート兄とか、バンドつくって成長していくのに、設定が都合よくできているが。
80年代のポップスはわかり易くて可愛い。
お兄ちゃん、幸せになってくれ。彼女いなそうなのが不思議。あれだけ嫌みの無い博識、モテると思うのに。

7.「リトル・マン」チェコ ★★★★
珍しく人形劇映画(パペットアニメではない)
郵便屋さんやきゅうりの漬け汁の登場がチェコっぽくっていい。
プロデューサー氏
手にしているのは登場人形(主役)←あんまり可愛くなく、イジー・バルタ系列 
チェコの作品上映後のトーク、置かれているのがお数日前私もいただいたルーマニアのミネラルウォーターのペットボトルであった。
 
8.「ホワイトゴッド 少女と犬の狂詩曲」ハンガリー ★★
グロい。
犬が~~~~!肉球が~!

9. 「明日、戦争の後で」ルクセンブルグ ★★★★
出色の出来。
フランスのレジスタンスものに近いかも。
http://eufilmdays.jp/ja/films/2017/tomorrow-after-the-war/
http://www.cfi-icf.ca/index.php?option=com_cfi&task=showscreening&id=1177&Itemid=1682
タイトルがユーリー・カラの「翌日戦争が始まった」に似ているし、白いリネンの洗濯物が干してあっての虐殺暗示場面はラリーサ・シェピチコの「処刑の丘」を思わせた。
主人公らが話しているのはフランス語かと思っていたらルクセンブルグ語だとのことだ。

10 「五日物語-3つの王国と3人の女-」イタリア ★★★
これ、見逃していた。
イタリア語ではなくて英語だったのが残念。
熊のサーカス場面はロシア語だ。
なんか納得できない部分(理不尽な場面)もあるが…。

11「エディットをさがして」オーストリア ★★★★
イギリスの二重スパイキム・フィルビーをКГБに誘ったフォトグラファー、エディット・サシツキーについてのドキュメンタリー(一部アニメーション)。彼女の写真は魅力的だ!あと、ソ連のスパイの面々は皆無報酬だったという話。
ソ連のスパイするのに共産主義への傾倒だけでやっていて、報酬は決して受け取らなかった(せいぜい旅費程度)ケンブリッジ・ファイブの皆さん。
まあそんなものかな?
デモや座り込み参加が日当云々いう輩がいたりするけど、そんなものは出ない。
とはいえ、スパイは命の危険と引き換えに相応の報酬を受け取っていたのかと思いきや、使命感ゆえにやっていたのであって、
イランのためにスパイをやろうとは決して思わないが、イランの美少年たち思えば自発的にイラン映画の広報活動したいと私は思うし。
 元КГБ将校のインタビューはロシア語だった。

12「マリー・クロヤー 愛と芸術に生きて」デンマーク ★★★
夫は妻の才能を全然認めず「お前は才能ない」と傷つけることを平気で言っていて憎たらしかったが・・・話が進んでいくとまるで『アンナ・カレーニナ』な展開になった。

夫:デンマークの著名な画家セヴェリン・クロヤー
妻:そのモデル、自身も画家マリー・クロヤー
愛人:スウェーデン人作曲家ヒューゴ・アルヴェーン

それに、娘、弁護士(娘の後見人)、マリーの友人(ヒューゴの元愛人)、お世話係の女性を交えた愛のもつれが中心で、芸術の話には深く切り込んでいなかった。
夫は妻の画才を全く認めておらず「自分は天才だけどお前才能ないから」みたいなことを平気で言う。
(それ以前に精神的に壊れちゃっているのだが…)
彼の作品の方は5/28まで西洋美術館の「スケーエン〜デンマークの芸術家村」展で観ることができたらしい。見逃して残念。

ヒューゴ・アルヴェーンがまた、何とも残念な男性なのだが、あれですよ、『アンナ・カレーニナ』のヴロンスキーみたいな輩。
映画の中で話題になる「夏至の徹夜祭」はこれでした。



導入部がまるで「きょうの料理」のテーマ音楽です。
タッタラタラタラタッタッタ~♪

0 件のコメント:

コメントを投稿